車両状態評価書とは何で、どんな情報が記載されているのか?
以下は、中古車取引で広く用いられている「車両状態評価書」(評価書・品質評価書・鑑定書などとも呼ばれます)についての詳細な解説と、その根拠・参照基準の概要です。
車両状態評価書とは
– 第三者機関の検査員が、中古車の外装・内装・機関・骨格(フレーム)等の状態を統一基準で点検し、その結果を「評価点」「所見」「展開図(ダメージ図)」などに整理して発行する報告書です。
– 販売店の主観ではなく、オークション会場や専門の評価機関(例 株式会社AIS、一般社団法人日本自動車鑑定協会(JAAA)など)の検査基準に基づく客観記録で、価格形成や広告表示の透明性確保に使われます。
– 車検証のような法定書類ではありませんが、信頼性の高い「現状スナップショット」として、購入判断の重要資料になります。
誰が発行するか(主な発行主体の例)
– オートオークション会場の検査部門(例 USS等の各会場の評価部門)。
出品前検査で評価点と展開図が付与されます。
– 第三者評価・鑑定機関
– AIS(株式会社AIS) 全国の販売店・ポータル掲載車両に「車両品質評価書」を提供。
オークション並みの評価点と修復歴判定を採用。
– JAAA(日本自動車鑑定協会) 外装・内装評価、修復歴の有無、走行距離チェック等を含む鑑定書を提供。
– 査定関連機関
– JAAI(一般財団法人日本自動車査定協会) 本来は価格査定・走行距離管理制度の中核ですが、実務上はJAAIの定義類やデータベースが評価書の信頼性を下支えしています。
何が書かれているか(代表的な記載項目)
– 基本車両情報
– メーカー・車名・グレード、初度登録年、型式、車台番号の一部、排気量、燃料、駆動方式、トランスミッション、ボディカラー(オリジナル/再塗装の注記)、車検残、有無、取扱説明書・保証書の有無、スペアキーの有無など。
– 走行距離とその妥当性チェック
– 走行距離の表示値と、オークション履歴やJAAIの走行距離管理システム等による不正(巻き戻し)有無の確認結果が記されることが多い。
– 総合評価点(外装・内装の点数と合わせて示されることが多い)
– 例 6、5、4.5、4、3.5、3、2、1、R/RA(修復歴あり)などのレンジ。
数字が大きいほど良好、R/RAは骨格修正等を示唆。
– 内装評価はA・B・Cや5〜1点など別スケールで付くことが多い。
– 修復歴(事故修復)の有無
– 「修復歴あり/なし」を明示。
修復歴の定義は骨格部位の損傷・交換・修正の有無を基準にします(後述の根拠参照)。
– 展開図(ダメージマップ)と記号
– 車体図にキズ・ヘコミ・塗装ムラ・サビ・交換パネル等を記号で表示。
– 代表例
– A1〜A3 キズの程度(小・中・大)
– U1〜U3 ヘコミの程度
– W1〜W3 板金/ゆがみ・波打ち
– S/C サビ/腐食、P 色あせ・塗装劣化
– X/XX パネル交換/要交換相当
– G/Y ガラス傷/ヒビ など(機関により記号は多少異なる)
– 具体的な指摘事項(コメント欄)
– 外装 再塗装の有無、鈑金痕、飛び石、塗膜計測結果(機関による)、下回りのサビ、オイルにじみ等。
– 内装 シート破れ・スレ・焦げ穴、臭い(喫煙/ペット等)、内装パネル傷、天張りの垂れ。
– 機関・電装 エンジン始動性、アイドリングの安定、異音、オイル漏れ、AT変速ショック、冷暖房作動、パワーウィンドウ、ライト、ADAS作動確認(可能な範囲)等。
– 足回り ブレーキの偏摩耗所見、ショック抜けの疑い、タイヤ残溝や製造年週表示等。
– 付属品・改造・安全装備
– 純正/社外ナビ、ETC、ドラレコ、エアロ・ホイール、ローダウン等の改造有無、先進安全装備(自動ブレーキ、レーダークルーズ、レーンキープ)の搭載と作動確認結果(可能な範囲)。
– 注意書き・但し書き
– 検査時点の現状記録であり、保証ではないこと
– 視認・簡易動作確認が中心で、分解整備は行っていないこと
– 消耗品(ブレーキパッド、バッテリー、ワイパー等)は残量や劣化度の参考表示にとどまることがある、等。
修復歴(骨格修理)の判定基準(要点)
– 日本の中古車表示では「修復歴」の定義がカギです。
一般に以下の骨格部位(例)が損傷し、交換・修正・修理された場合に「修復歴あり」となります。
– フロント/リアサイドメンバー、ピラー(A/B/C)、クロスメンバー、インサイドパネル、ラジエータコアサポート、ルーフパネル、フロアパネル、トランクフロア、ダッシュパネル等。
– 逆に、外板(ドア/フェンダー/ボンネット等)の単純交換や軽微な鈑金・再塗装だけでは修復歴には該当しません。
– この線引きは、後述の「自動車公正取引協議会」の規約・施行規則や、評価機関の公開基準に整合しています。
– なお「事故歴なし」という販売現場の表現は、法令用語ではなく、実務上「修復歴なし」とほぼ同義として使われることが多い点に注意してください。
評価点の見方(代表例)
– 総合評価6/5 新車に近い極上、加修ほぼなし、走行極小
– 4.5 小傷わずか、機関良好、修復歴なし
– 4 年式・走行相応の小傷や内装使用感、機関良好
– 3.5/3 傷・凹み多数や内装ダメージ目立つ等の減点要素
– 2/1 大きな減点、要加修・要整備
– R/RA 修復歴あり(骨格修理あり)だが走行・外観は個体差が大きい
– 内装評価はA(良)〜C/D(難あり)などで併記されます。
評価スケールは機関により細部が異なります。
車両状態評価書のメリットと活用法
– 透明性の担保 出品者・販売者の主観を排し、価格と状態の整合性を客観視できます。
– 比較が容易 複数台の「評価点」「展開図」「修復歴有無」を横並びで比較可能。
– リスク低減 骨格修理・大規模な再塗装・下回り腐食など、見落としがちな要注意点を早期に把握。
– 実務的な見方のコツ
– 展開図の「W」「S/C」「X/XX」が多い部位(例えばフロント周り集中)=過去の衝撃・腐食の示唆
– 「下回りS/C」「マフラー腐食」「フロアゆがみ」=積雪地や海沿い使用歴の可能性
– 「オイルにじみ」「AT変速ショック」記載=整備費用の見込み
– 走行距離チェックで過去履歴と齟齬なし=安心材料
限界・注意点(重要)
– 検査時点の静的・外観中心の確認がベースで、分解・長距離試走は行わないのが一般的。
隠れた不具合の可能性は理論上残ります。
– 評価点は統一基準に則るものの、微妙な減点の解釈には検査員の裁量が一定程度介在します。
– 消耗品・ゴム類・電子制御のインターミッテント不具合(断続的症状)などは、評価書だけで判断しきれない場合があります。
– したがって、評価書は「出発点」。
可能なら現車確認、診断機スキャン、整備記録簿の確認、保証条件の確認を併用するのが実務的です。
根拠・参照基準(要旨)
– 自動車公正取引協議会(公正取引委員会認定の業界自主規制機関)
– 「中古自動車小売業における表示に関する公正競争規約・同施行規則」において、修復歴の表示基準や不当表示の防止が定められています。
– ここでいう修復歴は「車体の骨格に係る部位(サイドメンバー、ピラー、クロスメンバー、インサイドパネル、ラジエータコアサポート、フロア、ルーフ、トランクフロア等)に損傷があり、当該部位の交換・修理・修正が行われたもの」を趣旨とする運用が確立しています。
各評価機関の定義もこの枠組みに整合。
– 第三者評価機関の公開基準
– AIS 外装・内装の減点方式、評価点レンジ、修復歴判定、展開図の記号などを公表。
オートオークションの評価体系と相互運用可能な水準で、販売店向けに「車両品質評価書」を発行。
– JAAA 鑑定基準(外装/内装評価、修復歴判定、走行距離チェックの方法)を公開。
鑑定書には実写画像、展開図、各所見が添付される。
– 日本自動車査定協会(JAAI)
– 「中古自動車査定制度」や「走行距離管理システム」により、走行距離の整合性確認や査定の標準化を推進。
評価書内の「走行距離チェック」や査定の考え方は、JAAIが整備する基準・データベースに依拠する運用が一般的です。
– オークション会場の評価基準
– USS等の各会場が独自に定める検査・評価マニュアル(非公開部分を含む)が存在し、数字評価・記号・修復歴判定は上記の業界標準に準拠。
販売現場の評価書もこの基準系に整合して作られます。
よくある誤解の整理
– 事故歴と修復歴は同義ではありません。
実務上の表示義務の対象は「修復歴」(骨格修理の有無)であり、外板交換・軽微鈑金は「修復歴なし」とされ得ます。
– 評価点が高ければ必ずしも無整備で安心という意味ではありません。
消耗品交換や予防整備は年式・走行に応じて必要です。
– 「無事故・極上」の文言だけでは不十分。
評価書の展開図、具体所見、下回りや機関のコメントを必ず確認しましょう。
まとめ(活用の勘所)
– 車両状態評価書は、中古車の実態を「第三者の共通ものさし」で可視化するレポートです。
基本情報、走行距離の整合性、外装・内装の減点、機関・下回りの所見、修復歴の有無、展開図と記号が1枚(または数枚)に集約されます。
– 根拠は、公正取引委員会認定の自動車公正取引協議会が定める表示基準(特に修復歴)と、AIS・JAAA・オークション会場の公開評価基準、JAAIの走行距離管理・査定制度といった業界標準にあります。
– 購入者は、総合評価点だけでなく、展開図の「W・S/C・X」、コメント欄の「にじみ・異音・腐食」、修復歴の有無、走行距離チェック結果を総合的に読み解くと、価格と車両価値の妥当性を高精度に判断できます。
併せて現車確認・整備記録・保証条件を突き合わせれば、納得度と安心感がさらに高まります。
以上が、車両状態評価書の概要、記載内容の詳細、およびその根拠の全体像です。
評価点や内外装の記号・減点はどのように読み解けばいいのか?
以下は、中古車の「車両状態評価書(評価表)」を読む際の実務的なポイントと、評価点・内外装記号・減点(ディダクション)の考え方を、業界の代表的な基準(AIS/JAAA/主要オークション会場)に基づいて整理した解説です。
評価団体やオークション会場ごとに細部は異なりますが、共通言語に近い部分が多く、まずはここを押さえておくと実務での読み違いが減ります。
最後に根拠もまとめます。
1) 車両状態評価書とは
– 発行元の例
– オークション会場(USS、TAA、JU、CAA、Araiなど)
– 第三者機関の鑑定(AIS=株式会社AIS、日本自動車鑑定協会JAAA など)
– 役割
– 車両の外装・内装・機関・骨格(修復歴)を第三者が検査し、共通の物差しで可視化したもの。
– 店頭販売やBtoB取引(オークション)で「状態の前提」を共有するための共通言語。
2) 総合評価点(評価点)の読み方
多くの会場・団体で、S/6〜1、R(RA)といったレンジを用います。
代表的な目安は次の通りです(AIS/USS基準に近い一般的解釈)。
S 登録間もない、走行非常に少ない、ほぼ新車同様
6 年式相応以上に極上。
微細な傷のみ、実質新車に近い
5 小傷・小凹みがわずか、内外装ともかなり良好
4.5 経年なりの小傷はあるが、全体に良好で手直し少なめ
4 日常使用の小傷・小凹みが点在。
補修前提の小作業がいくつか
3.5 目立つ傷・凹み・色あせ等が複数。
補修項目が比較的多い
3 外装ダメージ多め、内装疲れ強め。
費用をかけて整える前提
2 腐食・色褪せが顕著、劣化大。
コンディションはかなり悪い
1 改造が大きい、粗悪な修復、冠水歴・メーター不正の疑い等の重大減点要素
R(RA) 修復歴あり(骨格部位の損傷・交換・修正がある)
0/− 評価不能(重大不具合・確認不可等)
重要ポイント
– 修復歴有無は評価点と独立に扱われます。
例えば外装が綺麗でも骨格修理があれば「R(修復歴あり)」表記になります。
– 4.5と4の差は「小傷の数と分布」「補修要否」「目立ち度合い」の違いで決まることが多く、走行距離・年式の整合性も影響します。
3) 修復歴(骨格損傷)の定義と根拠
– 根拠 自動車業公正取引協議会(公取協)の中古車表示規約に準拠。
業界標準で、骨格(主要構造部位)の損傷・交換・修正が「修復歴あり」。
– 代表部位(例) ラジエーターコアサポート、フロント・リアフロア、ピラー類、クロスメンバー、サイドメンバー、ダッシュパネル、ルーフパネルなど。
外板(ドア・フェンダー・ボンネット等)の交換・板金は修復歴には含まれません。
– 実務 評価書の「修復歴」欄に有無が明記され、骨格該当部位には図と注記が入ります。
4) 内外装の評価記号(グレード)
多くの団体で内装/外装はA〜E(またはA〜D)などの記号で表現します。
一般的には以下。
A 非常に良好(使用感ごく軽微、におい・染み・欠損ほぼ無し)
B 良好(小傷・薄い汚れ・わずかな擦れはあるが目立たない)
C 並(使用感あり。
擦れ・小破れ・ヤニ汚れ・染みが散見)
D 状態悪め(明確な破れ・大きめの染み・内装欠品や変形など)
E 要大修理・交換レベル(強い臭気、広範な破損・欠損 等)
ポイント
– 内装評価は「臭い(タバコ・ペット)」「天張りのたわみ」「シート破れ」「ダッシュの欠損」等が大きく響きます。
– 外装評価はパネル毎の傷凹み総量、塗装状態(色あせ・クリア剥げ)、錆腐食の有無が中心。
5) 展開図(車両図)に書かれる記号の基本
会場により表記差はありますが、次が広く通用します。
数字は程度(1小・2中・3大)。
A1/A2/A3 擦り傷(線キズ・擦過キズ)
U1/U2/U3 凹み(ヘコミ)
B1/B2/B3 凹み+傷の複合(凹みの縁に傷を伴う等)
W1/W2/W3 または Y1/Y2/Y3 パネルの歪み・補修波打ち(板金跡)
S1/S2/S3 錆(表面錆〜進行錆)
C1/C2/C3 腐食(錆が進行し金属が脆化。
一部で孔あき手前を含む)
G 飛び石キズ(主にボンネット先端・フロント周り)
P ペイント跡・タッチペン跡(軽微な補修塗装)。
会場により「Pa/Pe」で塗装劣化や剥離を表すことも
X 交換要(損傷大のため部品交換が妥当)
XX 交換済(過去に当該外板が交換されている)
Rr/Cr など クラック(割れ)。
バンパーやレンズ、ガラスで用いられる
Dent(英語)や Chip の表記が使われる会場もあります
補足
– 会場により「W」を「補修波打ち」、「Y」を「歪み」と区別する場合があります。
いずれも“板金歴(面の不整)”を示す記号として読みます。
– フロント/リアガラスは別枠で「飛び石ヒビ(Cr)」の有無や交換歴が注記されることが多いです。
6) 減点(ディダクション)の考え方
厳密な配点は非公開の会場もありますが、共通的なロジックは次の通りです。
ベースからの減点累積
まず年式・走行・メンテ履歴・機関状態が“土台”を作り、そこに外装・内装・下回りの減点が積み上がる。
小傷(A1/G少数)は軽微減点。
A1が面全体に多数散在すると「見た目の印象」減点が効き、4.5→4や4→3.5に落ちやすい。
部位と程度の重み
同じA2でも、目立ちやすい部位(ボンネット、ルーフ、左右クォーターの中央)や同一側に集中する場合は減点が効きやすい。
W/Y(面歪み)は視認性が高く、評価を押し下げる影響がAより強い傾向。
交換・補修履歴
XX(外板交換済)は、それ自体では「修復歴」には直結しないが、外装評価・総合点にはマイナス。
骨格部位に及ぶと「修復歴あり(R/RA)」になり、総合表示もR系に切り替わる。
錆・腐食
S/Cの表記が多い場合、下回りやパネル端での進行具合に応じて大きめに減点。
沿岸使用や融雪剤エリア車は要注意。
内装
目立つ破れ・強い臭気・ペット痕跡はC→D→Eへ大きく響く。
シート1か所の小破れ程度はCで収まることが多いが、複数箇所や天張り落ちでD相当になる。
実務的な目安(あくまで一般論)
– 評価5 A1・U1が数点、目立つWなし、内外装A〜B
– 評価4.5 A1多数でも均一で軽微、U1がわずか、W1があっても小範囲、内装B中心
– 評価4 A1〜A2散在、U1〜U2が数点、W1あり、タッチペン複数、内装B〜C
– 評価3.5 A2/A3やU2/U3が複数、W2やPe(クリア剥げ)あり、内装C〜D
– R(修復歴あり) 外観が綺麗でも骨格修理ならR。
外装点は別に良くても、総合表示はRで固定
7) 読み解きのコツ(実例)
例1 評価4.5、外装B、内装B、修復歴なし、走行5.8万km
– 図 ボンネットA1複数、左FドアU1、リアバンパーA2、ルーフG小
– 読み 日常使用の小傷中心。
凹みは小1箇所。
再塗装不要かスポット補修で十分。
相場上は「仕上がり少で即売れやすい」レンジ。
例2 評価3.5、外装C、内装C、修復歴なし、走行8.9万km
– 図 右側面にA2/B2/U2が集中、クォーターにW2、ボンネットPe(クリア剥げ)小、ルーフS1点
– 読み 右側の面修が前提。
色合わせ含め外装修理費が読める人向け。
機関が良ければ再販は可能だが、外装費を見込んだ仕入れが必要。
例3 R(修復歴あり)、外装B、内装B、走行3.2万km
– 図 ラジエターコアサポート修正跡、右フロントインサイドパネル修正、外板はXX無し
– 読み 見た目は綺麗でも骨格修正歴があるためR表記。
輸出・競技ベース・価格重視の国内需要など販売チャネルを選ぶ。
8) よくある記号・注記の読み違い注意
– W/Yは「板金波打ち(補修歴)」を示すことが多い。
単なる小傷より評価に効く。
– XX(外板交換済)は“修復歴”ではない。
ただし骨格部位の交換・修正は修復歴。
– P(ペイント跡・タッチペン)は軽微だが、パネル全体の色ムラ(色ヤセ・クリア劣化=Pe)となると見た目に影響大。
– ルーフとボンネットの劣化は減点が効きやすい。
水平面は紫外線の影響が強く面積も大きい。
– 臭気は写真で分かりにくく、内装評価(B/C/D)の差に直結。
注記欄の「ヤニ」「ペット」「芳香剤強」などを必ず確認。
9) 実務での読み方フロー
– まず「修復歴の有無」を確認(有→R系として別物扱い)
– 総合評価点と走行・年式の整合をざっくり見る(年式に対して点が高/低すぎないか)
– 外装図で「W/Y」「U2以上」「Pe/S/C」の有無と分布をチェック
– 内装評価と注記(臭気・破れ・欠品)をチェック
– 仕上げ費を概算(タッチペン・磨きで済むのか、面補修・鈑金・交換が必要なのか)
– 最後に「機関・下回り・電装」の注記(オイル滲み・警告灯・AT変速ショック・ブーツ切れ等)を精読
10) 根拠(基準の出どころ)
– 公取協(自動車公正競争規約・同施行規則)
– 「修復歴」の定義や表示ルールの業界標準。
骨格部位の範囲や、外板交換は修復歴に含まない旨の考え方のベースになっています。
– AIS(株式会社AIS)の評価基準
– 総合評価点(S/6〜1・R)と内外装評価(A〜E)の考え方、検査手順が公開されています。
ディーラー系中古車や大手販売店で広く採用。
– JAAA(日本自動車鑑定協会)の車両状態評価基準
– 内外装の評価、修復歴判断、注記の統一ルールを定め、一般消費者向け評価書にも反映。
– 主要オークション会場(USS/TAA/JU/CAA/Araiなど)の検査ガイド
– 会員向け資料として詳細配点は非公開のことが多いものの、記号(A/U/W/S/C/B/X/XX など)と数字段階(1〜3)の用法は概ね共通。
会場ごとに微差があるため、当該会場の凡例を必ず確認。
11) まとめと活用ポイント
– 評価点は「全体像の目安」。
4.5/4/3.5の差は小傷の量・分布・面歪み・塗装劣化の有無がカギ。
– 記号は「A=擦り傷、U=凹み、W/Y=面歪み、S=錆、C=腐食、B=凹み+傷、X/XX=交換関連」が基本。
数字1〜3で程度。
– 減点は加点主義ではなく“軽微ダメージの総量×見え方”で効く。
特に水平面(ルーフ・ボンネット)、W/Y、Pe(クリア剥げ)、U2以上は評価を下げやすい。
– 修復歴の有無は別軸。
外板交換(XX)は即Rではないが、骨格修理があればR。
– 匂い・破れなど内装は写真で見えにくいが再販性に直結。
注記と内装評価記号を必ず確認。
– 実車確認ができない場合は、評価書の「注記欄」「下回り」「電装・機関」項目まで読み切ることがリスク低減につながる。
この読み方と根拠を押さえておけば、会場や団体ごとの差異に出会っても、凡例を一読するだけで大筋の意味を復元できます。
最終判断では、評価点の数字そのものよりも「傷・凹み・面歪みの位置と程度」「塗装劣化の有無」「内装の臭気・破れ」「骨格の状態」を定性的に把握し、必要な仕上げ費と販売チャネルの適合性を見積もることが重要です。
発行団体(JAAA・AIS・JAAIなど)で基準や信頼性に違いはあるのか?
以下は、日本の中古車市場で流通している「車両状態評価書(鑑定書・検査証明書)」について、代表的な発行団体であるJAAA(一般社団法人 日本自動車鑑定協会)、AIS(株式会社AIS)、JAAI(一般財団法人 日本自動車査定協会)の基準や信頼性の違い、その背景と根拠を体系的に整理したものです。
結論から言うと、修復歴の判定や基本的な表示ルールといった「大枠」は業界全体で標準化されているため大差は出にくい一方、評価の見せ方(スコアリング)、軽微キズ等の扱い、検査手順・品質管理、検査の運用範囲(どの販路で使われるか)には実務的な差があります。
信頼性は「どの団体か」だけでなく、「検査の透明性・再現性(記録の残し方、監査体制、データ連携)」と「利用文脈(どの販路・どの目的の検査か)」で見るのが妥当です。
1) 3団体の性格と主な用途の違い(俯瞰)
– JAAI(日本自動車査定協会)
– 性格 一般財団法人。
業界の査定(価格算定)の基準作りと査定士資格運用の中核的存在。
– 主な用途 下取り・買取や業者間流通(オートオークション、JU系販売店等)での価格合意の基盤。
車両状態評価そのものも行うが、もともとの強みは「減点法に基づく査定(価格)」の標準化。
– 表示 評価書や点数の付与もあるが、実務では「査定基準(減点と加点)」「修復歴の定義」「表示ルール」の準拠性が重視されやすい。
AIS(株式会社AIS)
性格 民間の第三者検査会社。
小売(消費者向け販売)で提示する「車両状態証明」を大量に担う。
主な用途 小売段階の見える化(カーセンサー認定などの媒体連携、ディーラーや大型中古車チェーンの展示車検査)。
購買者向けの図解・写真付きレポートが強み。
表示 総合評価点、内外装の評価、修復歴判定、展開図(キズ・凹みの位置と程度)など。
監査・ダブルチェックやデータ突合の仕組みを公表。
JAAA(日本自動車鑑定協会)
性格 一般社団法人の鑑定機関。
小売現場で提示する「鑑定書」を広く提供。
主な用途 独立系販売店や一部プラットフォームでの「第三者鑑定書」としての可視化。
外装・内装・機関・修復歴を総合的に格付け。
表示 独自の等級表(星・点数・ランク表記など)と展開図。
鑑定士制度と内部基準に基づく運用。
2) 共通する大枠(ここは業界でかなり統一)
– 修復歴(事故歴)の定義
– 各団体とも、骨格部位(ラジエーターコアサポート、インサイドパネル、ピラー、クロスメンバー、フレーム、フロアなど)の交換・修正・歪みの有無を軸に判定します。
– 根拠 自動車公正取引協議会が運用する「中古自動車の表示に関する公正競争規約・同運用基準」に準拠していることが各団体の公表資料で明記されます。
結果、修復歴の有無という重大情報は団体が違っても判定に大差が出にくい。
走行距離表示と不正防止
検査時点でのメーター表示に加え、業界の共有データベース(過去の流通記録・検査記録・登録記録など)との突合で矛盾がないか確認する運用が一般的です。
根拠 各団体の公式説明や自動車公正取引協議会の表示基準。
大手オートオークションや媒体のガイドも、走行距離不正のチェック体制を明示。
表示ルール(告知事項)
修復歴、メーター交換歴、冠水・災害による被害履歴、エアバッグ作動歴等の重要事項については、業界の表示基準に沿った告知が求められ、評価書にも反映。
根拠 公正競争規約の表示基準、各団体の評価・鑑定基準公開資料。
3) 実務で違いが出やすいポイント
– 評価スコアと表現の違い
– AIS 総合評価点と内外装の評価、展開図、写真群をセットで提示することが多い。
消費者に「どこに何があるか」が視覚的に伝わりやすい。
– JAAA 星やランクなど、視覚的にわかりやすい格付けを採用するケースが多いが、軽微キズや年式相応の劣化の扱いで体感差が出ることがある。
– JAAI もともと査定(価格算定)文脈が強く、減点法の思想が色濃い。
小売向けに提示する場合もあるが、業者間の共通言語としての重みが大きい。
軽微な損傷・劣化の扱い(閾値設定)
例えば「擦り傷の長さ・深さ」「エクボ程度の凹み」「内装のスレ・汚れ」の評価で、団体ごとのランク境界がわずかに異なる場合がある。
これが総合点の“1点差未満”程度の体感差に。
実車の現況(再仕上げ・板金補修後かどうか)と発行タイミングで見え方が変わる点にも注意が必要。
検査プロセスと品質管理
AISは、検査員の社内資格・定期研修、画像審査やダブルチェック、抜き打ち監査等のフローを対外的に説明していることが多く、プロセスの可視性が高い。
JAAAも鑑定士制度と内部マニュアルを持ち、等級表に基づく格付けを標準化。
エリアごとの班体制や再鑑定フローを運用。
JAAIは査定士制度(試験・更新・実地研修)と査定基準書が中核。
業界横断での標準維持の役割が強く、査定(価格)と状態(品質)を橋渡しする。
根拠 各団体の公式サイト・パンフレット・公開講習資料(検査員/鑑定士/査定士制度、審査・監査の仕組み)。
対応範囲(媒体・販路・車種)
小売媒体連携(例 カーセンサー認定など)ではAISの比率が高い傾向。
独立系販売店や別媒体ではJAAAの鑑定書が多い。
業者間の価格交渉や下取り査定の場面ではJAAI基準が物差しになりやすい。
輸入車・高年式/低年式、事故修復車などの特殊領域で、各団体の経験蓄積やデータ連携に微妙な強弱が出ることがある。
4) 信頼性はどこで決まるか(団体差と、それ以上に効く要因)
– 共通基盤が強い分、致命的な差は出にくい
– 修復歴判定や重要告知は規約準拠が前提のため、JAAA/AIS/JAAIで真逆の評価が連発するような事態は通常起きにくい。
– 違いが出るのは軽微項目の閾値や、スコア表現の“見え方”。
透明性・再現性がある検査は信頼しやすい
評価書に展開図・写真・検査員ID・検査日・注記(見落としやすい箇所の但し書き)が揃い、第三者が追跡できるほど信頼性は高い。
同一車両で評価が割れる場合、写真・計測根拠・作業履歴(再仕上げ前後)を辿れるかが決め手。
データ突合(走行距離・過去記録)と監査
オークション履歴、過去の検査ログ、登録情報など外部データと突合し、矛盾時に是正・再検を行う運用がある団体は、長期的にブレが少ない。
抜き打ち監査や二重検査の頻度・方法が公開されていると、対外的評価は高まりやすい。
誰のための評価か(利用文脈)
小売消費者向けの評価書は「可視化・理解しやすさ」を重視しがちで、図解・写真が充実(AIS/JAAAの鑑定書に多い)。
業者間・下取りでは「価格に落とし込める一貫性」を重視(JAAI基準が強い)。
どの文脈の評価かで“信頼できる/役に立つ”の意味が変わる。
5) よくある疑問への答え(端的な比較の目安)
– 基準の厳しさに差はある?
– 修復歴については、各団体とも公正競争規約の定義に沿うため大差はつきにくい。
外装・内装の軽微な減点は閾値の差で“半ランク〜1ランク弱”の体感差が出ることがある。
– どれが一番信頼できる?
– 一般論として特定団体を一概に上位と断ずることは難しい。
見るべきは「評価書の情報量(展開図・写真・注記)」「検査日と販売時のコンディション差の説明」「再検・監査の運用」。
これらが揃っていれば、団体間の差より“案件ごとの透明性”の方が効く。
– 同じ車で評価が違うのはなぜ?
– 検査タイミング(補修前後)、軽微項目の閾値差、検査環境(屋外での光条件等)、表現方法(点数刻み・ランク名)の違いが主因。
修復歴の有無で食い違うケースは例外的で、そうした場合は骨格部位の現認可否で根拠写真の有無が決め手。
6) 根拠として参照できる公的・公開資料(名称レベル)
– 自動車公正取引協議会の公表資料
– 中古自動車の表示に関する公正競争規約・同施行規則・運用基準(修復歴の定義、走行距離表示、重要事項の告知範囲が明記)
– 一般財団法人 日本自動車査定協会(JAAI)
– 中古自動車査定基準・細則(減点法の考え方、部位・程度別の基準)
– 査定士制度(試験・更新・講習)および査定実務の手引
– 品質評価書・評価基準に関する案内資料
– 株式会社AIS
– 検査基準(外装・内装・機関・骨格・修復歴判定の考え方)
– 検査プロセス(ダブルチェック、画像審査、監査)に関する説明資料
– 小売媒体(例 カーセンサー認定)との連携仕様の解説ページ
– 一般社団法人 日本自動車鑑定協会(JAAA)
– 鑑定基準・等級表、展開図記載ルール、鑑定士制度の概要
– 鑑定書のサンプル・表記例(外装/内装/機関/修復歴の見方)
– 主要オートオークション・中古車情報媒体のガイド
– 走行距離不正対策、評価点の意味、修復歴の定義に関する公開Q&Aや運用説明
7) 実務での活用アドバイス
– 評価点より「中身」を重視
– 展開図、写真、注記(交換パネルの有無、錆・腐食、下回りの状態、電装の作動状況など)を確認。
総合点はあくまで要約。
– 発行日と現況のギャップ確認
– 発行後に板金・再仕上げ・部品交換が行われていないか、販売店に最新の状態写真や伝票で確認。
必要なら再検査や追補資料を依頼。
– 走行距離・修復歴の根拠提示
– 走行距離の整合(データ突合の結果)や修復歴判定の根拠写真(骨格部位の溶接痕・修正跡など)を要求できると安心度が上がる。
– 複数団体の評価がある場合
– 食い違いは軽微項目が主因であることが多い。
どちらが「根拠(写真・計測値・但し書き)」を明瞭に示しているかで判断する。
まとめ
– 大枠(修復歴定義・重要表示)は業界の公正競争規約により標準化されており、JAAA・AIS・JAAIで致命的に異なることは稀です。
– 一方、スコアリングの表現、軽微キズ等の閾値、検査プロセスの可視性、監査・再検の運用、媒体連携の在り方には実務差があり、利用文脈に応じて「使い勝手の良さ」や「納得感」に違いが出ます。
– 信頼性は、団体名だけでなく、評価書の透明性(展開図・写真・注記・発行日)、データ突合の有無、監査・再検の仕組みといった“プロセスの強さ”で判断するのが合理的です。
– 根拠としては、自動車公正取引協議会の規約・運用基準、JAAIの査定基準・査定士制度、AISとJAAAの公開する検査/鑑定基準・監査説明、主要媒体のガイドラインが参照可能です。
これらはいずれも「修復歴の定義」「表示ルール」「検査運用の枠組み」を明文化しており、団体間の差異が“微差”に留まりやすい理由を裏付けています。
この視点で評価書を読み解けば、どの団体の証明書であっても「何が・どの程度・どの根拠で」評価されているかを実質的に比較でき、安心して意思決定につなげられます。
修復歴・事故歴・交換歴は評価書のどこを見れば判断できるのか?
以下は、中古車の「車両状態評価書(鑑定書・出品票を含む)」で、修復歴・事故歴・交換歴をどこで判断するかの見方と、その根拠(業界基準・運用上の取扱い)を体系的にまとめた解説です。
AIS(オークネット)、JAAA(日本自動車鑑定協会)、JU(中古自動車販売商工組合連合会の車両状態評価書)、オートオークション各社(USS/CAA/TAA/HAA等)の評価票は細部の表記は異なりますが、基本思想はほぼ共通です。
1) まず結論(どこを見れば良いか 優先順位)
– ヘッダー(表紙・上部)の「修復歴」欄
多くの評価書に「修復歴 有/無(あり/なし)」の明示があります。
ここが最優先の確認ポイントです。
総合評価点(評価点)の文字種
評価点が「R」または「RA」など、数字ではなくR系表記なら「修復歴あり」を意味します(RAは軽微修復の区分がある運用も)。
数字(4.5/4/3.5…)のみの場合は原則「修復歴なし」です。
骨格部位損傷・修復該当部位の欄
「骨格(フレーム)部位」「修復歴該当部位」の小枠やチェックボックスが別立てされている評価書があります。
該当部位(例 サイドメンバー、ピラー等)が列挙され、交換・修正跡の有無が明示されます。
車両展開図(状態図)の記号
外板図の記号で「XX(交換済)」「X(要交換・破損)」は交換歴の根拠になります。
「W(波・板金跡)」はパテや修理跡を示すため、骨格部位とセットで見れば修復歴の可能性を推定できます。
特記事項/コメント欄
文章で「修復歴該当 ◯◯交換」「フレーム修正跡」「エアバッグ展開歴」「冠水歴」「火災歴」「メーター交換歴(走行不明)」等が書かれます。
評価点や図では拾い切れない重要情報の最終確認欄です。
装備・安全装置・警告灯欄
「SRS警告灯点灯」「エアバッグ欠品/交換」「シートベルトプリテンショナー作動跡」等は、いわゆる事故の痕跡(安全装置作動歴)の確認材料になります。
2) 修復歴の見方(定義と読み解き方)
– 修復歴の定義(根拠)
日本の中古車表示は「自動車公正取引協議会(公取協)」の「中古自動車の表示に関する公正競争規約・同施行規則・運用基準」に準拠しており、「修復歴車」は「骨格等の部位に損傷があり、修理・交換が行われたもの」と定義されます。
骨格等の部位には、概ね次が含まれます。
例 フロント/リアサイドメンバー、クロスメンバー、ピラー(A/B/C)、ダッシュパネル、ルーフパネル、フロアパネル、トランクフロア、ラジエータコアサポート、バックパネル、インサイドパネル(クォータ等)
これらに修正・交換の痕跡があれば「修復歴あり」です。
一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)の査定基準や、AIS/JAAA、各オークションの査定ガイドも同趣旨で整合しています。
評価点R/RAの意味
オークションやAIS評価では、骨格修復歴があると総合評価点が「R(修復歴車)」または「RA(軽微修復歴車)」に切り替わります。
RAの運用有無や閾値は会場・団体で差がありますが、数字評価からR系に落ちる=修復歴が発生、が原則です。
「修復歴欄」または「骨格部位欄」
表紙や中面に「修復歴 有/無」と合わせて、「該当部位 右フロントインサイドパネル修正」「ラジエータコアサポート交換」など具体部位が示されます。
ここが修復歴判断の決定的根拠になります。
状態図(展開図)の補助的読み方
外板図の「W(波)」がストラットタワー付近やピラー根本など骨格に近い位置に集中していれば、骨格近傍の修理を示唆します。
ただしW自体は「板金跡」であり、骨格修復の断定はできません。
必ず「修復歴欄/骨格部位欄/特記事項」で最終確認します。
ボルト止め外装の交換は修復歴に該当しない
ボンネット、ドア、フェンダー、トランクリッド、バンパー等のボルト止め外装は、交換・修理があっても原則「修復歴」には含めません(公取協・JAAI基準の趣旨)。
ただし、ラジエータコアサポートのように車種・構造により骨格扱いされる部品や、外板でも溶接交換(例 クォーターパネル)等は修復歴に該当します。
例外・注意
近年、一部車種でラジエータコアサポートがボルトオン構造の場合、単なる脱着交換では修復歴に該当しない運用がみられますが、修正・歪みや骨格結合部への影響が認められれば該当します。
評価書のコメントが最終判断材料になります。
3) 事故歴の見方(用語の整理とチェック箇所)
– 用語の整理(根拠)
中古車業界では消費者向けの「事故車/事故歴」という曖昧な表現を避け、「修復歴の有無」で統一表示するのが公取協の運用です。
したがって、評価書上は「事故歴」欄が無く、「修復歴 有/無」で代替されるのが基本です。
消費者が想定する「事故」の痕跡の確認
いわゆる事故イメージ(衝突・冠水・火災・安全装置作動など)は、次の欄で確認します。
修復歴欄/骨格部位欄 衝突修復の有無(=業界的な事故歴表示に相当)
特記事項 冠水歴・火災歴・塩害・落雷・修復不能箇所・修復範囲の詳細、エアバッグ展開歴、シートベルト作動歴
装備/警告灯 SRS点灯、エアバッグ欠品・交換、レーダー・カメラの脱着・キャリブレーション履歴 など
なお、冠水・火災は「修復歴(骨格修復)」の概念とは別枠ですが、重大な負の履歴として必ずコメント欄に記載されます。
4) 交換歴の見方(外装・骨格・機能部品)
– 状態図の記号(根拠)
オートオークションやAIS/JAAAの展開図には凡例があり、一般的に次のような意味です(団体により微差あり。
評価書の凡例を必ず確認してください)。
– XX 交換済(そのパネルは交換されている)
– X 要交換・破損(現状で交換相当の損傷)
– W 波・板金跡(修理痕。
パテ等)
– A キズ、U ヘコミ
– S サビ、C 腐食
– P 塗装劣化・色あせ(表現は団体差)
このうち、交換歴の根拠は主に「XX」です。
Xは「交換推奨レベルの損傷がある」という現状評価で、交換済とは限りません。
外装部品の交換歴
ボンネット、フェンダー、ドア、トランクリッド、バックドア等は「XX」で交換済が分かります。
バンパーは交換されていても、図に「XX」ではなくコメントで「前後バンパー交換」等と記される場合もあります(図にバンパーを詳細記入しない様式もあるため)。
骨格部位の交換歴
ラジエータコアサポート、サイドメンバー端部、インサイドパネル、バックパネル、ピラー基部などに「交換」や「修正」記載があれば、修復歴に直結します。
多くの評価書では、これら骨格部位は別欄で明記されるか、特記事項で強調されます。
ガラス・灯火・安全装置・メーター等
フロントガラス交換 状態図や特記事項に記載。
交換歴自体は修復歴ではありませんが、飛石や事故の痕跡の可能性を示す補助情報です。
ランプ類交換 多くは外装交換の一部としてコメントに記載。
エアバッグ/シートベルト作動・交換 特記事項・装備欄に記載。
衝突事故の痕跡として重視されます(修復歴の定義とは別軸ですが、重要情報)。
メーター交換歴 特記事項に「メーター交換歴有」「走行不明(走不明)」等。
事故とは別ですが、車両価値に大きく影響。
機関・足回り交換
タイミングベルト、ショック、ブレーキ等の消耗・機能部品交換は、評価書の範囲外か、あってもコメントで簡略記載が多いです(整備記録簿や請求書で裏取りする領域)。
5) 実務的な読み方のコツ・落とし穴
– 数字評価=無事故とは限らない?
原則として骨格修復があればR/RAに落ちます。
したがって「4.5/4/3.5」等の数字車両は修復歴なしと見て差し支えありません。
ただし「軽度の骨格周辺修理がコメントのみで補足」されることは稀にあるため、特記事項は必ず目を通すべきです。
クォーターパネル交換は要注意
クォーターパネル(リアフェンダー外板)は溶接交換が一般的で、骨格部位に準ずる扱いのため「修復歴」に該当する運用が一般的です。
評価書に「左クォータ交換」とあれば修復歴になると考えるのが無難です。
ラジエータコアサポートの扱い
車種によりボルトオン構造もあります。
単純脱着のみなら非該当とされることもありますが、修正・溶接や骨格への影響があれば修復歴該当。
評価書の該当部位欄・コメントで判断します。
エアバッグ展開=必ず修復歴ではない
エアバッグの展開・交換は事故の強いシグナルですが、修復歴の定義(骨格修理の有無)とは別概念です。
評価書では「安全装置の作動・交換歴」として明記されます。
総合的な判断材料としてください。
冠水・火災歴
骨格修復の有無とは別に重大なマイナス履歴で、特記事項に必ず記されます。
機関・電装への深刻な影響が想定され、相場や評価点にも強く反映されます。
凡例の差異
記号(A/U/W/X/XX等)の定義や段階(1~3などの大小)は団体・会場で微差があります。
評価書の凡例欄・注記を必ず確認してください。
信頼できるかの確認
鑑定団体名、発行日、シリアル、鑑定者ID等の記載、改ざん防止のホログラムやQR等があるか確認。
販売店自作の「評価書風資料」は基準準拠が曖昧な場合があります。
6) 具体的な確認手順(チェックリスト)
– 手順1 表紙(ヘッダー)
– 修復歴 有/無
– 総合評価点 数字かR/RAか
– 手順2 骨格部位欄
– 該当部位の有無と内容(交換/修正)
– 手順3 状態図(展開図)
– XX(交換)の部位、X(要交換)の有無、W(板金跡)の集中部位
– 手順4 特記事項
– 修復範囲の説明、冠水・火災、エアバッグ作動、SRS点灯、メーター交換歴、注意喚起事項
– 手順5 装備・作動状況
– 警告灯、ADASセンサー・カメラの脱着・校正履歴等(記載があれば)
– 手順6 矛盾の有無
– 例 評価点4.5なのに「骨格部位交換」記載がある等は通常起こりにくい。
疑義があれば発行元に照会。
7) 根拠のまとめ(基準・運用)
– 公的・業界基準
– 自動車公正取引協議会(公取協)の「中古自動車の表示に関する公正競争規約・同施行規則・運用基準」
→ 修復歴の定義(骨格等部位への修理・交換があるもの)と対象部位の考え方を規定。
事故表示は「修復歴の有無」で統一する趣旨。
– 一般財団法人 日本自動車査定協会(JAAI)の「中古自動車査定基準」
→ 修復歴該当部位、査定減点の考え方等を整理。
公取協の趣旨と整合。
– 実務上の運用
– AIS、JAAA、JU、USS等の評価・出品票
→ 骨格修復歴がある車両は総合評価をR/RA等で表示し、別欄やコメントで該当部位を特定。
外装交換は状態図でXX、骨格は「修復歴欄」で明示。
– 記号凡例
→ A/U/W/X/XXなどの記号体系を採用し、交換歴・修理歴を視覚化。
凡例は団体ごとに微差があるため、各評価書の注釈に従う。
8) まとめ(短い要約)
– 修復歴は「修復歴欄(有無)」「評価点のR/RA」「骨格部位欄」「特記事項」で確定、状態図は補助。
– 事故歴は業界的には修復歴で代替表示。
冠水・火災・エアバッグ作動などは特記事項・装備欄で確認。
– 交換歴は状態図の「XX(交換)」と特記事項で把握。
ボルト止め外装の交換は修復歴とは別。
– 根拠は公取協の規約・JAAIの査定基準、およびAIS/JAAA/オークション各社の運用に基づく。
必要であれば、お手元の評価書(発行団体名と画像や記号凡例が分かる範囲)をご提示いただければ、実物に即して「この欄のこの記載が根拠」という形で具体的に読み解きをお手伝いできます。
中古車購入や下取り時に評価書をどう活用すればお得になるのか?
以下は、中古車の購入時と下取り(売却)時に「車両状態評価書(以下、評価書)」を最大限に活用して、お得に進めるための実践的なポイントと、その根拠の説明です。
評価書は単なる「点数」ではなく、価格交渉やリスク回避、将来の売却価値までを左右する強力な材料です。
まず評価書とは何か(基礎)
– 概要 第三者機関(例 AIS、JAAA、JAAI など)の検査員が、外装・内装・機関・骨格(修復歴)・走行距離の整合性などを基準に沿って点検し、総合評価点と減点箇所を明記したもの。
オートオークション出品車や、大手中古車販売店の展示車に付くことが多いです。
– 主な評価項目
– 総合評価点(例 S、6、5、4.5、4、3.5、3、R/RA など機関により表記差)
– 修復歴の有無(骨格部位の損傷・交換・修正の有無)
– 外装・内装評価(キズ・ヘコミの位置と程度、臭い、シート・内張りの状態)
– 機関・下回り(オイル滲み、錆、腐食)
– 走行距離の整合性(メーター交換歴、改ざん痕跡の有無)
– 消耗品(タイヤ溝、ブレーキ、バッテリーなどの参考記載がある場合)
– 根拠 各機関は検査基準書を持ち、骨格部位(例 フレーム、インサイドパネル、ピラー、クロスメンバー、ダッシュパネル、フロア、ラジエータコアサポート、ルーフ等)の損傷修復があると「修復歴あり」と判定するなど、定義が明確です。
ボルトオンのフロントフェンダー交換は通常「修復歴」扱いにならない、といった線引きも基準化されています。
購入時に評価書で得をする具体的な使い方
– 同評価点・同条件で相場比較する
– 同一モデル・年式・走行距離・評価点(例 4.5)で横比較すると、価格の「割高/割安」が見えます。
評価点が0.5上がるだけで店頭価格が数万円〜十数万円単位で変わる傾向があり、4→4.5、3.5→4などのボーダーで価格が跳ねやすいのが相場の実務的な感覚です。
– 根拠 オートオークション(USS、TAA、JU 等)では評価点別に落札価格帯が形成される傾向が強く、店頭価格もそれを基準に上乗せされるため。
– 減点箇所を「修理実費」に置き換えて交渉
– バンパー擦り傷 板金塗装で数万円
– アルミホイールガリ傷 1〜2万円/本
– タイヤ残溝少 4本交換で5〜10万円(サイズや銘柄で差)
– バッテリー弱り 1〜3万円
– これらが評価書の図や備考に出ていれば、「納車前に直して同価格」か「現状販売で〇万円値引き」を具体的に打診できます。
– 根拠 実勢の修理相場と、販売店の整備原価は概ねこのレンジ。
金額根拠を示すと交渉が通りやすい。
– 「修復歴あり」を味方にして価格差を取る
– 骨格修復歴がある車両は相場が下がるため、街乗り中心で細かい乗り味にこだわらなければ、お得に買える余地が大きい。
修復部位が軽微(例 コアサポート交換・修正のみ等)で、直進性やタイヤ偏摩耗がなく、下回り錆や溶接の仕上げも良好なら、実用性では十分というケースもある。
– 交渉ポイント 修復歴分の相場下落(しばしば数十万円規模)+消耗品費用の反映を要求。
– 根拠 骨格修復歴は再販時に評価点がR/RA扱いとなり、業者間相場が確実に下がるため、仕入れ時にも割安でないと販売が難しい。
– 「におい」「内装ベタつき」「下回り錆」は将来価値に直結
– 評価書で喫煙臭・ペット臭・内装劣化の指摘がある個体は、のちの売却でも敬遠されがち。
逆に無臭・内装高評価は次の売却時に強み。
– 根拠 業者オークションでも内装評価は価格に反映され、臭いは改善コストが読みにくいリスクとして嫌われます。
– 走行距離の整合性・メーター交換履歴の確認
– メーター交換や不整合記載があると、残価が落ちるため価格交渉の根拠に。
整備記録簿・点検記録で裏取りできればリスク低減。
– 根拠 距離不明は評価点が下がり、相場も下落するのが通例。
– 保証条件とセットで詰める
– 同価格なら「納車整備の範囲拡大(消耗品交換含む)」、または「長期保証の付与」を依頼。
評価書の機関良好が前提でも、中古は初期不良リスクがあるため保証が実質的な価値。
– 根拠 販売店は保証料金や整備費の原価で調整できるため、現金値引きが渋くても保証厚化が通ることがある。
評価書の「読み方」ポイント(落とし穴を避ける)
– 原本・発行機関・発行日・車台番号の一致確認。
コピーだけ、日付が古い、発行機関が不明瞭などは慎重に。
– 図の記号(A=擦り傷、U=ヘコミ、W=波、S=サビ、P=塗装、XX=交換など)を部位ごとにチェック。
ボンネットと屋根の色差、ルーフの修理跡は再塗装の痕跡で炎天下にムラが出やすい。
– 下回りの錆・腐食。
特に日本海側や積雪地域使用歴だと進行が早く、足回り部品やマフラー交換コストが膨らむ。
– オイル滲みや水回り。
にじみ程度なのか漏れなのか、要整備の指摘があるかで判断。
– 店舗独自の「自社評価書」は基準が甘い場合があり、第三者機関のものを要求するのが安全。
購入でさらに得するテクニック
– 価格が跳ねやすい「端の点数」を狙う
– ほぼ4.5相当の「4」、あるいは軽微補修前提の「3.5」で実用的に問題のない個体は割安。
小傷を許容できるなら狙い目です。
– 純正回帰・付属品の揃いを重視
– 取説、記録簿、スペアキー、ジャッキ、ナビの地図更新コードなどが揃っている個体は将来売却でも有利。
– 季節・時期を読む
– 決算期(3月・9月)やボーナス期は需要が上がり価格が強含みになりやすい一方、在庫を動かしたい月末や天候不順時は交渉が通りやすい。
– 根拠 販売店の販売計画・在庫回転の事情。
相場は需給に敏感。
下取り・売却時に評価書で得する方法
– 事前に第三者の評価(もしくはそれに準拠した点検記録)を準備
– 自社査定のみだと修復歴や減点が厳しめに出やすいことがあり、第三者評価や板金履歴のエビデンスがあると「修復歴なし」立証や減点緩和の材料になります。
– 根拠 骨格に関係ない交換(例 フェンダー)を過剰に事故扱いされるのを防げる。
– オークション想定の評価点を査定士と共有して競争させる
– 「この状態ならAISで4点/内装B想定。
USSの直近相場帯は〇〇万円前後のはず」と伝えると、相手はオークション再販時の利益から逆算するため、提示額が上がりやすい。
– 根拠 買取店の利益構造は「落札(売却)相場−整備物流コスト−手数料」。
評価点が上がるほど出口価格が読みやすく利益が出しやすい。
– 複数社同時査定とタイミング
– 同日に時間帯を近接させて相見積もりにすると競争効果が最大化。
決算月や在庫薄のタイミングは特に強気に。
– 付属品・整備記録の整備
– 記録簿、スペアキー、純正パーツ(外した純正ホイールやマフラー)を同梱すると加点要素。
対して社外カスタムは減点になりやすいので、純正戻しが可能なら戻す。
– 根拠 再販間口が広がり、相場が上がる。
社外品は好みが分かれ在庫リスク。
– 低コストで効く整備・見栄え対策
– 洗車・簡易コーティング、室内消臭、内装クリーニング、エラー警告灯の診断。
タイヤは残溝が2〜3mmなら交換せずに「要交換」を逆に交渉材料に使う(交換費用>上がる査定額になりがち)。
– 根拠 見栄えは評価点の内装・外装評価を底上げし、コスパが良い。
一方、高額消耗品の新品化は投下費用を回収しにくい。
– 事故や板金の説明は先出しで信頼を取る
– 小板金歴は正直に申告し写真があれば提示。
隠すと疑念で丸ごと減点されやすい。
– 根拠 査定士は「申告なし→発見」の方をリスク高と見て安全側に評価する実務。
交渉で使える具体的フレーズ例
– 購入時
– 「評価点4で外装A2とU1が数カ所あります。
板金とタイヤ2本交換を納車整備に含めるか、現状販売なら合計〇万円の値引きをお願いします。
」
– 「修復歴はコアサポート交換のみで直進性問題なし。
R点相場との差を販売価格に反映してほしい。
」
– 「評価書発行日が半年前なので、最新の再検査か、初期不良に備えた保証半年の付帯で調整を。
」
– 売却時
– 「第三者基準で骨格修復なし・内装B相当。
USSだと評価4で〇〇万円台が相場。
御社の出口を考えると、この金額なら回るはずです。
」
– 「スペアキーと記録簿完備、禁煙・無臭。
内装評価で上振れする前提で再提示をお願いします。
」
注意すべきリスクと回避策
– 評価書の改ざんや一部抜粋に注意。
必ず原本確認と車台番号一致を。
– 評価書にない新たな損傷が現車にある場合は、展示後の加点/減点が起きた可能性。
再検査や価格見直しの交渉対象。
– 契約書に「評価書準拠」や「修復歴なし保証」を記載してもらうと、万一の食い違い時に有利。
– 瑕疵担保免責の個人売買や現状販売は、評価書があっても保証にならない。
保証条件の読み込みが重要。
– リコールの有無は評価書では網羅されないことも。
メーカーサイトでVIN照会を。
根拠のまとめ(出典名ではなく実務基準と市場構造に基づく説明)
– 検査基準 AIS、JAAA、JAAIなどの第三者検査基準では、骨格部位修復の定義が明確で、修復歴の有無が評価点と相場に強く影響。
– 市場相場 日本の主要オートオークション(USS、TAA、JU等)では評価点別・修復歴の有無で落札価格帯が形成され、店頭価格はこれに整備費・販管費・保証費・利益を上乗せして決まる。
よって評価書は価格交渉の合理的根拠になる。
– 実務相関 評価点の端数(3.5/4/4.5等)のボーダーで価格が段階的に変化する傾向、内装臭や下回り錆が嫌気される傾向、距離不明・メーター交換の価格ディスカウントは、業者間取引の経験則として広く共有されている。
すぐ使えるチェックリスト
– 購入時
– 第三者機関の評価書原本と発行日、車台番号一致
– 総合点、修復歴、内外装減点図、機関/下回り、距離整合、臭い
– 減点箇所→修理実費に換算し、値引き or 整備内容で交渉
– 将来売却を見据え、内装評価・付属品・純正戻しの有無を重視
– 契約書に評価書準拠や保証条件を明記
– 売却時
– 事前清掃・消臭、付属品・記録簿・スペアキーの準備
– 軽微なスマート修理は費用対効果を検討(高額消耗品は基本交換しない)
– 第三者基準相当の状態説明を用意し、複数社同日相見積もり
– オークション想定評価点と出口相場を会話に入れて競争させる
結論
評価書は「見栄えの点数表」ではなく、相場の物差しであり、交渉の台本でもあります。
購入では、減点箇所を修理実費に置き換えて価格や整備内容を詰め、評価点のボーダーや修復歴の価格差を合理的に取りに行く。
売却では、第三者基準と出口相場を前提に査定士と同じ目線で話し、付属品・内装状態・誠実な情報開示で評価点を底上げする。
この二方向の活用により、数万円〜数十万円単位で有利に進められる可能性が高まります。
評価書を「読む・比較する・交渉に使う・将来価値まで設計する」道具として使い切ることが、お得への最短ルートです。
【要約】
車両状態評価書は、AISやJAAA等の第三者機関が統一基準で中古車の外装・内装・機関・骨格を検査し、評価点・所見・展開図などで示す客観的記録。走行距離の妥当性や修復歴(骨格修理の有無)も判定。法定書類ではないが価格形成や購入判断の重要資料。オートオークション会場でも用いられ、キズや凹みを記号で示すダメージマップ、装備・作動確認、注意書き(簡易点検で保証ではない)も記載。広告表示の透明性確保にも資する。