コラム

プリウスHVバッテリーの交換費用と保証完全ガイド|最新相場・比較・適用条件・節約術

プリウスのHVバッテリー交換費用はいくら?最新の相場と内訳は?

以下は、日本国内でのプリウス(全世代)におけるHVバッテリー交換費用の最新相場感、内訳、保証の考え方を、実務での見積書・ディーラー慣行・独立系工場の公開価格・ユーザー報告を元に整理したものです。

年式・グレード・電池種類(NiMH/リチウムイオン)・地域・工場のレートで幅がありますが、2024年時点での現実的なレンジとしてお役立てください。

最後に根拠・確認方法もまとめます。

まず結論(総額の相場)

– 2代目(NHW20・~2009年頃、NiMH)
– ディーラーで新品純正交換 概ね20万~28万円前後(部品17万~22万円+工賃・診断・消耗品等)
– 独立系・リビルト/再生 概ね7万~15万円(保証は短め~中程度)
– 3代目(ZVW30・2009~2015、ほぼNiMH)
– ディーラー純正 概ね21万~30万円(部品18万~23万円)
– 独立系・リビルト 概ね9万~18万円
– 4代目(ZVW50/51/55・2015~2022、グレードによりNiMH/リチウム)
– ディーラー純正 概ね25万~36万円
 ・NiMHグレード 部品20万~26万円+諸費用
 ・リチウム搭載グレード 部品22万~32万円+諸費用
– 独立系・リビルト(主にNiMH対象) 概ね12万~22万円
– 5代目(通称60系・2023~、主にリチウム)
– ディーラー純正 概ね35万~50万円(部品30万~40万円+諸費用)
– 独立系リビルト まだ事例が少なく、実質新品純正一択に近い

上記は消費税10%込み概算。

地域のレーバーレート、同時整備やキャンペーン(例 点検パック割引)、古いバッテリーのコア返却条件などで±数万円変動します。

価格の内訳(ディーラーで新品純正交換する場合の典型)

– 部品代(HVバッテリーアッセンブリー)
– NiMHの方が一般に安価、リチウムは高め
– 年式が新しいほど高い傾向
– 交換作業工賃
– 標準工数はおおむね1.5~3.0時間
– レーバーレート(工賃単価)は地域・店舗差で1時間あたり9,000~15,000円程度
– 目安 15,000~45,000円
– 診断・初期化等
– ハイブリッドシステム診断、DTC読出し・消去、絶縁抵抗測定、試走など
– 目安 3,000~10,000円
– 高電圧作業・安全管理費用
– 絶縁具・ハーネス消耗品等を含む名目で数千円~1万円前後が載ることあり
– 旧バッテリー回収・処分
– 多くはコア返却前提で追加請求なし(または預り金→返金)。

明細上「リサイクル返却」と記載されることも
– 税
– 部品・工賃に対して10%

参考例(ZVW30・NiMHの平均的見積)
– 部品代 200,000円
– 工賃 24,000円(2.0h×12,000円)
– 診断・初期化 5,000円
– 消耗品・管理費 3,000円
– 小計 232,000円
– 消費税 23,200円
– 合計 約255,200円

価格を左右する主因

– 電池の種類と世代
– NiMHは相対的に安価、リチウムは高価。

5代目はほぼリチウムで高め
– 新品純正か、リビルト/中古か
– 新品純正は高いが信頼性・保証が安定。

リビルトは安いが個体差・寿命のばらつき
– 追加交換の有無
– 冷却ファン、フィルター、配線・センサー、HVバッテリーECUなど同時交換が入ると数千~数万円上振れ
– 工賃単価と所要時間
– 都市部やハイブランド店はレート高め
– キャンペーン・パック
– 定期点検パックや整備割引で工賃が実質抑えられる場合あり

保証(新車時・中古車・交換後の部品保証)

– 新車時のハイブリッド関連保証(日本国内)
– 一般的に「ハイブリッド機構」は新車登録から5年または10万kmのいずれか早い方
– 多くの販売店で、年1回の「ハイブリッドシステム診断(ヘルスチェック)」を継続実施することを条件に、HVバッテリーの無償修理を最長10年(走行距離条件は販売チャネルにより10万~20万kmを掲示する例がある)まで延長する運用がある
– 対象年式・グレード・販売チャネルで条件や表現が異なるため、車台番号で販売店に確認が確実
– 認定中古車・延長保証
– トヨタ認定中古車では「ロングラン保証」等にハイブリッド機構が含まれるプランがあり、1~2年程度の保証が付くことがある
– 追加料金で延長可能なプラン(例 保証がつくしプラン)もあり、HVバッテリーを含むかはプラン別に要確認
– 交換後(修理時)の部品保証
– ディーラーで純正新品を装着した場合、補給部品保証が付く。

多くの店舗ではおおむね1年または2万km(いずれか早い方)を案内。

ただし店舗・条件により2年・距離無制限などの取り扱いがあるケースもあるため、見積段階で「HVバッテリーの部品保証期間・走行距離条件」を明記してもらうのが安心
– リビルト・独立系の保証は6カ月~2年程度と幅があり、走行距離制限や工賃補償の有無に差が大きい
– 5代目プリウス(60系)の保証
– 新車保証自体は上記の一般則に準じるが、高年式ゆえ交換事例が少なく、実際の保証適用事例もまだ限られる。

年次点検でのハイブリッド診断の継続実施が将来の安心につながる

ディーラーか独立系か(費用とリスクの比較)

– ディーラー(新品純正)
– メリット 部品品質・適合性・安全性・最新技術情報・リコール/サービスキャンペーン対応・保証が安定
– デメリット 価格が高め
– 独立系(リビルト/中古)
– メリット 初期費用が安い(半額前後になるケースも)
– デメリット セルのバラつき・熱履歴・バランス管理の品質差が大きい。

保証条件や再不具合時の対応に注意。

長期的には割高になる可能性

交換の前に確認すべきポイント

– 故障診断の確度
– DTC(P0A80「バッテリ劣化」等)やブロック電圧差、内部抵抗、冷却系の状態を含めて診断が出ているか
– 冷却ファン詰まり清掃・通風改善で延命できるケースもある
– 見積書の内訳
– HVバッテリーアッセンブリーの部品番号・単価、工数・レート、診断料、旧品回収条件(コア返却)、部品保証条件を書面化
– バッテリーの種類
– 自車がNiMHかリチウムか(グレードで異なる)。

適合品を要確認
– 負担軽減策
– メーカー・販売店のキャンペーン、点検パック、クレカ分割・据置きローン等
– 代車・作業日数
– 交換自体は半日~1日程度が目安だが、部品取り寄せで日数がかかる場合あり

根拠・相場の背景(なぜこの価格帯なのか)

– 部品価格の水準
– NiMHパックは、セル材料費・製造コストがこなれており、2~3世代のプリウスでは部品本体18万~23万円前後が多い
– リチウムはセルコストが高く、BMS・冷却設計も複雑で30系比で数万円~十数万円高くなりやすい。

5代目はさらに高年式・高性能化により30万~40万円台が現実的
– 工賃と標準工数
– メーカー標準工数は2時間前後のレンジが多く、国内ディーラーのレーバーレート(9,000~15,000円/h)が乗って合計1.5~4.5万円程度に収れんする
– 旧品回収(コア)
– HVバッテリーはリサイクル前提で回収が基本。

処分費が別建てで大きく請求されることは少なく、むしろ回収が価格を下支え
– ユーザー事例・公開見積
– 2022~2024年にかけて、関東・東海・近畿圏のディーラー見積(ZVW30/50中心)で総額22万~34万円の事例が複数。

独立系は10万~20万円台での再生品提供が多い
– 保証規定
– 国内トヨタの「ハイブリッド機構保証」5年/10万kmがベース。

販売店の「ハイブリッド診断を継続で最長10年(距離条件は店舗表示に差)」という案内が広く見られる。

補給部品保証は店舗運用差があり、見積で明記されるのが通例

費用を抑えつつリスクを管理するコツ

– まずは的確な診断(冷却系清掃・接触不良点検を含む)
– ディーラー見積と独立系の見積を車台番号・現車状態で2~3社比較
– リビルトを選ぶ場合は
– どの程度のセル選別・バランス取りを行うか(内部抵抗測定・容量試験の有無)
– 保証期間・距離、再不具合時の工賃補償の有無
– 交換後のデータ(ブロック電圧差・温度)提供の可否
– ディーラーで新品純正の場合は
– 部品保証条件の書面化
– 冷却ファン・フィルター清掃同時実施
– 旧品回収条件と費用明細の透明化

依頼時にディーラーへ伝えるとスムーズな情報

– 車台番号(VIN)
– 年式・型式・グレード(NiMH/リチウム判別)
– 走行距離・警告灯履歴・症状(加速時の回転上がり、SOCの急変など)
– これまでの点検・ハイブリッド診断の有無
– 希望(新品純正か、予算優先での提案可否)

まとめ

– 2~3代目のNiMHは総額20万台中盤が目安、4代目は25~36万円、5代目のリチウムは35~50万円が現実的
– 新車時は5年/10万kmが基本線で、年次のハイブリッド診断継続で最長10年まで延長する運用が一般的(条件は要確認)
– 新品純正は高いが安心・寿命が安定。

リビルトは初期費用は安いが品質・保証の見極めが重要
– 正確な見積には車台番号提示が近道。

部品番号と保証条件まで書面で確認するのがおすすめ

注意 価格・保証条件は地域・店舗・年式・在庫・為替・材料価格で変動します。

最終判断前に、必ず現車診断と複数見積、保証条件の書面確認を行ってください。

ディーラー・専門店・リビルト・中古で費用はどう変わるのか?

以下は、日本国内でのプリウスのHV(ハイブリッド)バッテリー交換に関して、ディーラー(新車ディーラー)、ハイブリッド専門店、リビルト(再生品)、中古(解体取外し)それぞれの費用感や保証、選び方のポイント、費用が変わる根拠までを網羅的にまとめたものです。

世代やグレードでバッテリーの種類(主にNiMH、一部Li-ion)が異なり、相場や選択肢も変動しますので、まず全体像を掴んだうえで、ご自身の車両の型式・年式に当てはめて検討してください。

1) 車両世代とバッテリー種類のざっくり整理
– 2代目(NHW20, ~2009) NiMH。

流通量が多く、リビルト・中古の選択肢が豊富。

費用を抑えやすい。

– 3代目(ZVW30, 2009–2015) 基本NiMH。

こちらも流通が多く、選択肢が広い。

– 4代目(ZVW50 系, 2015–2022) グレードによりNiMHとLi-ionが混在。

NiMHは従来同様の相場感、Li-ionは高額・選択肢が限られがち。

– 5代目(ZVW60 系, 2023–) Li-ion主体。

故障事例はまだ少なく、交換はほぼディーラー一択で高額になりやすい。

2) 費用の相場と保証の比較(税別目安、取付工賃・諸費用は地域で変動)
A. ディーラー(新品・純正Assy)
– 費用目安(NiMHの例)
– 部品代 17万~24万円前後
– 工賃 2万~4万円前後(作業2~3時間が多い)
– 諸費用(小物、診断料、廃棄・回収など) 数千~1万円台
– 総額 22万~30万円程度が多い
– 費用目安(Li-ionの例)
– 総額 35万~60万円超もあり得る(世代・在庫状況でばらつき大)
– 保証
– 新車時のハイブリッド関連保証と、補修部品(交換用純正部品)保証が別枠。

新車時のHVバッテリー保証は年式・販売地域・条件(定期点検利用など)で5年/10万km~より長い条件に拡大されているケースもあるが、統一ではない。

交換用の純正部品には一般に「補修部品保証(例 1年または2万kmなど)」が付くことが多い。

詳細は車台番号に紐づくディーラーの明細で要確認。

– 特徴
– 100%新品セル、工場マッチング済み。

信頼性・再発リスクの低さは最上位。

– HV高電圧作業の安全・責任体制、技術情報・診断機も万全。

リコールやサービスキャンペーン適合の判断も同時に可能。

B. ハイブリッド専門店(リビルト中心~新品取扱いまで)
– 費用目安(NiMHのリビルトAssy)
– 部品代 9万~14万円前後(コア返却預り金1~5万円が付くことあり。

返却で精算)
– 工賃 2万~3万円前後
– 諸費用・往復送料(宅配交換や出張、危険物相当の梱包費など) 数千~1万円台
– 総額 13万~19万円程度がボリュームゾーン
– 保証
– 6~12か月が一般的、上位プランで24か月を掲げる店舗もある。

保証範囲は「Assyのみ(再交換の工賃は一部負担や対象外)」など条件が付くことが多い。

距離制限や車両側要因(冷却ファン詰まり、補機12V劣化など)があると対象外になることも。

– 特徴
– 良質な店はセルの容量・内部抵抗を選別し、ブロック間のバランスを合わせ、劣化しやすいバスバーや配線ハーネス、センサ類の腐食対策まで施工する。

ここに工数と設備費がかかるため、安すぎる店は検査が簡素な傾向。

– ディーラーより安く、再発率は中古より低いが、新品よりは高い。

ショップの腕と保証規定がものを言う。

C. 解体屋・中古流通(Assy丸ごと、あるいはモジュール単品)
– 費用目安(NiMH Assy)
– 部品代 4万~9万円前後(走行少・年式新しめは高め)
– 工賃 2万~3万円前後(取付のみ依頼できる整備工場が必要)
– 総額 7万~13万円程度
– 保証
– 初期不良のみ、1週間~1か月程度が多い。

容量保証や長期保証は基本ない。

– 特徴
– 安いが当たり外れが大きい。

事故車からの流用でも、経年劣化は進んでいる場合がある。

短期的に動かす、車両売却前の延命などには向くが、長期保有にはリスク。

D. モジュール単体交換(ピンポイント修理)
– 費用目安
– モジュール1本3,000~8,000円×交換本数+工賃2万~5万円
– 総額 3万~8万円程度で済むことがある
– 保証
– 短期の初期不良のみ~数か月程度。

再発リスクは高め。

– 特徴
– 劣化度合いが揃わないため、入れ替えた以外のセルが後追いで故障しやすい。

販売・下取り直前の応急には有効だが、根本解決にはなりにくい。

3) 費用差が生まれる根拠・理由
– 部品の調達価格差
– ディーラー新品は製造・物流・在庫・保証のコストを含むため高い。

一方、リビルトは中古セルを選別再構成し、コア返却により資材コストを下げられる。

中古はそのまま横流しのため最安。

– 品質管理と手間の差
– 新品は工場でモジュールの容量・内部抵抗・バランスが揃えられ、均一性が高い。

リビルトは選別・容量測定・均等化(バランシング)・腐食対策に時間がかかるが、店により工程の濃淡が大きい。

中古は未検査か簡易チェックのみで、均一性が担保されない。

– 保証リスクの上乗せ
– 長期保証を付ける側は再発・再作業の損失を見込んで価格に上乗せする。

ディーラーは体制コスト、専門店は保証再作業の見込み、通販系は往復送料・コア管理の保険料を織り込む。

– 作業の付帯整備有無
– 冷却ファン清掃、バスバー・センサーハーネス交換、ECU診断、ソフト更新等を含めると費用は上がるが、再発率は下がる。

見積りに含む・含まないで価格差が出る。

– バッテリー種別と世代
– NiMHは流通が豊富で価格競争が働く。

Li-ionは新品一択に近く、BMSの適合や安全規格の都合でリビルト・中古の選択肢が限られ、価格は上がる。

4) ディーラー・専門店・リビルト・中古の使い分け指針
– 長く乗る予定(3年以上/3万km以上)
– ディーラー新品、または評判の良い専門店の高品質リビルト(長期保証プラン)を推奨。

トータルコストと安心感で優位。

– 中期運用(1~2年程度)
– 専門店のリビルトがバランス良い。

保証1年付き程度を選び、冷却系清掃とハーネス更新も同時施工。

– 短期・応急(売却や車検通す目的)
– 中古Assyやモジュール交換。

コスト最優先。

ただし、後の不具合は織り込みが必要。

– Li-ion搭載グレード
– 基本ディーラーでの新品交換。

事故修復歴のある中古Li-ionは安全・適合・保証面のハードルが高く、現実的ではない。

5) 見積りを取る際のチェックポイント
– 見積内訳
– 部品が「新品」「リビルト」「中古」のどれか明記。

コア返却の有無と条件。

工賃に「ファン清掃」「バスバー/ハーネス交換」「診断・初期化」が含まれるか。

– 保証条件
– 期間と距離制限、再交換時の工賃負担、往復送料、適用除外(過充電・過熱・補機12V不良・冷却ダクト詰まり等)の明記。

– 診断の妥当性
– DTC例 P0A80(HVバッテリー異常)やブロック電圧差、内部抵抗上昇のログ。

補機12Vの健全性チェック、冷却系の埃詰まり有無も要確認。

– 作業時間と安全体制
– 高電圧作業資格・絶縁手袋・サービスプラグ抜き手順の徹底。

作業2~3時間が一般的な目安。

6) 追加でかかり得る費用の具体例
– バスバー・電圧センサー配線の腐食交換 1万~3万円
– 冷却ファン・ダクト清掃 3千~1万円
– HVバッテリーECU交換 1万~3万円+工賃(稀)
– 出張・陸送・危険物相当梱包費 数千~1万円台
– 診断料 5千~1万5千円(店により本体交換時は相殺あり)

7) 保証についての考え方(根拠・背景)
– メーカー(ディーラー)保証の枠組み
– 新車時のハイブリッド保証は年式・地域で変更があり、近年は延長傾向の施策もある一方、交換用補修部品の保証は別枠(例 1年または2万km等)であるのが一般的。

これはメーカーの補給部品保証規定に基づくため、最終的には車台番号に紐づく「ディーラーの見積・約款」で確認するのが確実。

– 専門店・リビルトの保証
– 中身は中古セルの選別・再構成であるため、品質バラつきと劣化進行の不確実性を抱える。

ショップは独自の選別基準(容量テスト、内部抵抗、静置電圧保持、熱履歴)を設け、保証コストを価格に転嫁。

保証が長いほど販売価格が高い傾向が見られるのは、このリスクプレミアムの反映。

– 中古の保証
– 解体業者は入庫履歴・走行距離・外観判断が中心で、容量測定までは行わないことが多く、保証は初期不良のみになる。

価格が安いのは検査工程がほぼないため。

8) 失敗しないための実務的アドバイス
– 2~3社以上の相見積りを取り、部品種別と保証条件の差を可視化する
– 「総額」だけでなく、次回再発時の工賃負担の有無を確認する
– 交換と同時に冷却ファン清掃とバスバー・ハーネスの状態確認を依頼
– 走行距離・保有年数の見込みから費用対効果を逆算する
– Li-ionかNiMHかを車検証・型式・グレードで事前確認(Li-ionは選択肢が狭い)
– 12V補機バッテリーが弱っていないかも点検(誤診や再発の一因になる)

9) まとめ(用途別の概算)
– ディーラー新品(NiMH) 22~30万円前後。

安心最優先・長期保有向け。

保証と体制が強い。

– 専門店リビルト(NiMH) 13~19万円前後。

費用対効果が高いが、店選びと保証条件の吟味が重要。

– 中古Assy(NiMH) 7~13万円前後。

短期的な延命や売却前対策。

再発リスクは織り込み。

– Li-ion搭載車 ディーラー新品が基本。

35~60万円超の事例も。

市場が成熟するまでは他選択肢は限定的。

以上は、国内の整備現場の実勢価格帯、解体部品の流通相場、補修部品保証の一般的な取り扱い、ならびにHVバッテリーの診断・再生工程(容量測定・内部抵抗・ブロックバランス・腐食対策)に要するコスト構造を根拠とした整理です。

最終的な費用と保証は、車両の年式・走行距離・バッテリー種別(NiMH/Li-ion)、地域の工賃相場、店舗の保証ポリシーによって変わります。

必ず車台番号を準備し、ディーラーと専門店双方で見積りと保証条件を書面でもらい比較検討することをおすすめします。

保証は何年何km?適用条件や延長保証の有無は?

以下は、トヨタ・プリウスのハイブリッド(HV)バッテリーに関する「保証は何年・何kmか」「適用条件」「延長保証の有無」と、交換費用の目安、さらに根拠情報の出所を整理したものです。

地域や年式により差が大きいため、まずは日本国内の基準を中心に、その後に海外主要市場の違いも補足します。

1) 日本国内の新車保証(プリウス/ハイブリッド車全般)
– 保証期間と距離
– 一般保証 新車登録から3年または6万km(いずれか早い方)
– 特別保証 新車登録から5年または10万km(いずれか早い方)
– HVバッテリーの扱い
– ハイブリッド機構(ハイブリッドバッテリー、インバーター、コンバーター、ハイブリッドECU等)は「特別保証」の対象に含まれます。

したがって日本国内の原則は「5年または10万km」のいずれか早い方までがメーカー保証の上限です。

– 補機バッテリー(12Vバッテリー)
– HV用の高電圧バッテリーとは別扱いで、一般保証(または別途短期保証)が適用される消耗品扱いです。

HVバッテリーの保証とは混同しないでください。

– 交換部品の保証
– 正規ディーラーで有償交換した純正部品には通常、装着日から1年(走行距離無制限)の部品保証が付きます。

新車保証期間内に無償交換した場合は、車両の残保証期間が引き継がれるのが一般的です。

2) 保証適用の主な条件・除外
– 基本原則
– 材料または製造上の不具合(ワークマンシップ)に起因する故障が対象。

経年劣化や通常使用に伴う容量低下・性能低下は、メーカーが定めた故障判定(DTC/サービス基準)に該当しない限り保証対象外です。

– 典型的な判定
– HVバッテリーの異常は、DTC P0A80(ハイブリッドバッテリー交換指示)等の故障コードの記録、異常セルの内部抵抗増加、ブロック電圧の不均衡など、サービスマニュアル既定の判断基準に基づきます。

単なる体感的な燃費悪化や、軽微なEV走行距離の短縮のみでは保証交換に至らないことがあります。

– 除外事項の例
– 事故・外的要因(水没、火災)、改造・不正配線、競技使用、指定外の使用、整備不良に起因する故障などは対象外。

– リコールやサービスキャンペーンは別枠で無償修理が行われますが、対象・期間は個別の施策に依存します。

– 保証の開始時期と譲渡
– 日本では初度登録日(または保証書記載の保証開始日)から起算し、走行距離と年数の「早い方」で満了。

多くの場合、保証は次のオーナーに譲渡可能ですが、保証書の記録や点検整備記録が重要になります。

3) 延長保証の有無(日本)
– メーカー一律の「HVバッテリー保証延長」制度
– 現時点で、日本国内の新車向けにメーカー一律でHVバッテリーの保証年限を5年/10万kmを超えて延長する標準制度は案内されていません(国や販売会社の方針変更はありうるため、最新情報は販売店で確認を推奨)。

– ディーラーや販売会社の延長保証商品
– トヨタ系販売会社が提供する「延長保証(新車コース)/保証がつくしプラン」など、一般部位の延長保証商品はありますが、HV機構(特別保証対象)や高電圧バッテリーが延長対象に含まれるかは商品ごとに異なり、除外されることも多いです。

契約約款の「対象外部品」にHV関連が記載されていないか、事前に必ず確認してください。

– 中古車(T-Value等)のHV保証
– 認定中古車では販売会社独自の「ハイブリッド機構保証」が付帯するケースがありますが、年限・距離・対象範囲は販売会社や商品によって異なります。

中古車の場合は整備記録・診断履歴・SOCバランス等の事前確認が有効です。

4) 海外主要市場との違い(参考)
– 米国
– 2020年モデル以降のトヨタHVは、ハイブリッドバッテリー保証が「初使用日から10年または15万マイル(約24万km)」に拡大(全州共通)。

それ以前の年式は州法により「8年/10万マイル」またはCARB州で「10年/15万マイル」などのパターンが存在します。

プリウスPHV(Prime)の駆動用バッテリーは排出ガス関連保証の枠で長期化する場合があります。

– 欧州(例 英国)
– 新車保証は国ごとに異なりますが、ハイブリッドバッテリーは概ね「5年/10万km」程度を基本に、毎年の「ハイブリッド・ヘルスチェック」実施を条件に、1年ずつ、最長10年までバッテリー保証を延長できる制度が広く導入されています。

– 重要
– 上記は海外の制度であり、日本国内の正式保証とは別物です。

日本国内で同等の延長制度が用意されているとは限らないため、必ず国内の正規販売店で確認してください。

5) 交換費用の目安(日本)
– 前提
– 年式・型式(例 ZVW30/50系など)、搭載電池の種類(Ni-MH/Li-ion)、新品/再生品、純正/社外、地域の工賃レートで大きく変動します。

以下は純正新品または準じる品質の部品をディーラーで交換した場合の一般的なレンジ感です。

– プリウス(HEV ハイブリッド)
– Ni-MH搭載車(多くのグレード) 部品 15万〜25万円+工賃3万〜6万円=総額18万〜31万円程度
– Li-ion搭載グレード 部品 20万〜35万円+工賃3万〜6万円=総額23万〜41万円程度
– プリウスPHV(プラグイン)
– 駆動用大容量バッテリーは高額で、総額40万〜100万円超となる例もあります(新品・純正・ディーラー交換の目安)。

補器や制御部の同時作業が発生するとさらに上振れします。

– 価格を左右する要素
– 新品か再生品(リビルト)か、セル単位修理の可否(純正は基本ユニット交換)
– 同時交換部品(冷却ファン、ダクト清掃、センサー等)
– 診断・初期化・試運転などの作業時間
– コスト最適化のヒント
– ディーラー見積を基準に、複数店舗で相見積りを取る
– 再生品の設定有無や純正リビルトの有無を確認(品質保証条件・保証範囲を要チェック)
– 高電圧系は安全性・信頼性が最優先。

安価すぎる社外修理はリスクを理解したうえで選択

6) 実務的な対応手順(保証内外を問わず)
– 症状が出たら
– 警告灯(ハイブリッドシステム警告)、エンジン頻繁始動、燃費悪化、ファンが高回転で回り続ける等の症状を記録。

できれば動画や時系列メモ。

– 診断
– 正規ディーラーでGTS等の純正診断機によりDTC読み出しとデータリスト(各ブロック電圧、内部抵抗、温度)を取得。

レポートを控える。

– 保証判定
– 新車保証期間内なら保証書を提示。

境界事例(満了直後や過走直前)は、販売店を通じてメーカーの「グッドウィル(善意)対応」の可否を相談する価値があります。

– 併せて確認
– リコール/サービスキャンペーン/保証延長(カスタマーサポートプログラム)が発表されていないか。

該当する場合、期間やVIN範囲内なら無償となることがあります。

– 予防
– HVバッテリー冷却系(吸気口・ダクト・ファン)の清掃は劣化抑制に有効。

後席足元やラゲッジ周りの吸気口を塞がない、ペットの毛やホコリの堆積を避けるなどの基本対策は、保証外でも寿命延長に寄与します。

7) 根拠・参考情報(公的・一次情報の例)
– トヨタ(日本) 新車保証制度
– 一般保証 3年/6万km、特別保証 5年/10万kmの定義、対象部位の例示。

ハイブリッド機構が特別保証に含まれる旨が記載されています。

– 参照 トヨタ公式「新車保証」ページ(After Service/保証関連)。

例 toyota.jp内の「アフターサービス>保証」セクション
– 取扱書・保証書(プリウス各年式)
– 車載の保証書に、保証期間と対象/除外、交換部品の保証、商用使用の扱い等の詳細が記載。

各年式のPDF版がトヨタ公式サイトで公開されていることがあります。

– トヨタ(米国) ハイブリッドバッテリー保証延長の発表
– 2020年モデルからHVバッテリー保証を10年/150,000マイルへ拡大した旨のニュースリリース、Warranty & Maintenance Guide。

– 参照 pressroom.toyota.com(ニュースリリース)、toyota.com/owners(車種別保証ガイド)
– トヨタ(欧州/英国) Hybrid Battery Extended Care
– 年1回のHybrid Health Checkでハイブリッドバッテリー保証を最長10年まで1年ごと延長できる制度の説明。

– 参照 toyota.co.uk等の「Hybrid Battery Warranty」ページ
– 診断基準の例
– 故障コードP0A80(Replace Hybrid Battery Pack)などのDTCに基づく交換判定は、トヨタの修理書/サービスマニュアルに規定。

一般には公開範囲が限られますが、ディーラーでの点検時に適用されます。

8) よくある質問への要約回答
– Q 日本でのプリウスHVバッテリー保証は?

– A 新車時は「特別保証」扱いで原則5年または10万km。

いずれか早い方まで。

– Q 延長保証はある?

– A 日本ではメーカー一律のHVバッテリー延長は原則なし。

販売会社の延長商品にHV機構が含まれるかは商品ごとに異なるため契約前に要確認。

欧州等では年次点検で最長10年まで延長する制度があるが、日本とは別制度。

– Q 交換費用は?

– A HEVのHVバッテリーはおおむね20万〜30万円台が目安(年式・種類・地域で変動)。

PHVは大幅に高額。

– Q 何が保証の鍵?

– A 期間/距離内であること、DTCやサービス基準に合致する「不具合」であること。

劣化・消耗のみは対象外になり得る。

最後に重要な注意
– 上記は一般的な基準と公開情報に基づくガイドです。

保証の最終判断は、個別車両の状態・年式・地域・販売会社の取り扱い・最新のメーカー施策により変わります。

特に延長保証や中古車保証は商品差が大きいため、購入店・担当サービスアドバイザーに車台番号(VIN)を伝えて、現行の適用条件・費用見積り・代車可否まで含めて具体的に確認することを強くお勧めします。

保証でカバーされる故障と対象外になるケースは何か?

前提と全体像
・年式、グレード、購入地域(日本/海外)、新車か中古車か、さらに販売店が提供する延長保証の有無で、HVバッテリーの保証条件は変わります。

以下は日本国内で正規販売されたプリウス(HEV/一部PHV)の一般的な取扱いをベースに、「どんな故障が保証でカバーされ、どんなケースが対象外になるか」を体系的に整理したものです。

実際の適用はお手元の「保証書(新車保証書・取扱説明書の保証規定)」とディーラーの判断が最終です。

保証の枠組み(日本・トヨタ車の一般的な基準)
・新車一般保証(3年または6万kmの早い方) 車両全般のうち消耗品を除く一般部位が対象。

HV関連でも内装スイッチや配線など一般部位はここにかかることがあります。

・特別保証(5年または10万kmの早い方) 原動機・動力伝達・ハイブリッド機構などの重要機構。

インバータ/コンバータ、ハイブリッドトランスアクスル、HV制御ECU等は通常この枠。

・HVバッテリーの扱い HVバッテリー(駆動用電池)は「ハイブリッド機構」に含まれ、特別保証(5年/10万km)の対象になります。

さらに年式・条件により「HVバッテリー性能(容量)保証」を最長10年(または一定走行距離)まで延長できる制度が設定されている例があります。

延長にはディーラーでの定期点検・ハイブリッド診断の受検など条件が付くのが通例です。

・中古車の保証 トヨタ認定中古車のロングラン保証等では、HVバッテリーを含む重要機構が対象になるプランもありますが、プランにより対象外や上限額設定があるため個別確認が必要です。

・PHV(プリウスPHV) プラグイン用の駆動用電池はHEVのHVバッテリーと区別され、年式により保証期間が異なる場合があります。

PHVはバッテリーに関してより長い性能保証や条件が設定されることがあり、該当車の保証書で確認が必要です。

保証でカバーされる主な故障(代表例)
基本原則は「材料または製造上の不具合による故障」です。

通常使用・適切な保守を前提とし、期間/距離条件内であれば下記のような事象が対象になります。

・HVバッテリーパック自体の製造不良
 - セル内部の製造欠陥による早期の内部短絡・セル死
 - セル/モジュール間の過大なばらつきが短期に発生(早期の不均衡)
 - バッテリーパック内のセンサ(温度・電圧)や通電リレーの不具合
 - バッテリーECU(BMU)の故障
・診断コード(DTC)に基づく交換判定
 - P0A80(ハイブリッドバッテリー交換判定)、P0A7F(バッテリー劣化判定)、P3011~P3024(特定ブロック不良)など、メーカー診断基準に合致した場合
・関連ハイブリッド機構の不具合(特別保証対象)
 - インバータ/コンバータの素子不良、ハイブリッドトランスアクスル内部の電動機絶縁不良、ハーネス/コネクタの製造不良など
・HVバッテリー性能(容量)保証の適用
 - メーカーが定める年式・点検条件を満たし、ディーラーの専用診断で規定容量(SoH)基準を下回ったと判定された場合は、期間内に限り性能低下として交換・修理が無償(または準無償)で実施されます。

保証対象外になりやすいケース(代表例)
保証規定には「除外事項」が明記されています。

HVバッテリーでありがちな対象外例は以下の通りです。

・経年劣化・消耗
 - 走行・充放電サイクルの蓄積による自然な容量低下や内部抵抗上昇。

一般の特別保証は「故障」のみが対象で、自然劣化は対象外。

性能保証枠がある場合のみ、基準を下回れば対象。

・長期放置による過放電
 - 長期間エンジン始動や走行を行わず保管し、過放電/過度な劣化を招いたケースは使用者側事由として除外されやすいです。

・事故・外的要因
 - 交通事故、落下、冠水・水没、火災、塩害など外部要因による損傷/腐食。

・改造・不適切な整備
 - 社外リビルトやセルの個別交換、配線改造、社外OBDデバイス等での充放電制御変更、社外ドラレコ/オーディオからの不適切な電源取り出し等が因果関係をもって不具合を招いた場合。

・誤った取扱い
 - ジャンプスタート手順の誤り、極性逆接続、非常時以外の牽引走行による損傷等。

・燃料・液類の誤使用や整備不良
 - 冷却系(インバータ冷却系統やバッテリーファン/ダクト)の詰まりを放置し続けた結果の過熱劣化など、保守不良が起因と判断される場合。

・期間/距離超過、点検条件未達
 - 保証期間や距離を超えている、性能保証延長の前提となる定期点検・HV診断を未実施など、条件を満たしていない場合。

・商用・特殊用途
 - 規定で除外される使用形態(競技使用、極端な商用連続運転など)が明記されていることがあります。

判断・手続きの流れ
・警告灯(ハイブリッドシステムチェック等)が点灯したら、ディーラーで純正診断機によるDTC読み出しとHVバッテリー健全性診断を受けます。

・保証修理の適用には、保証書の提示、点検・整備記録、使用状況の確認が求められます。

改造や外因の有無も確認されます。

・性能保証の場合は、ディーラー所定のHVバッテリー容量診断の判定基準に基づき可否が決まります(基準は非公開のことが多いですが、合否結果は説明されます)。

保証適用時にカバーされる範囲
・原則として部品代・作業工賃が無償。

HVバッテリーパックAssy全体の交換が標準対応です(セル単位交換は保証では行わないのが通常)。

・代車やレッカー費用は販売店の方針・加入ロードサービスの範囲によります(保証で必ずしもカバーされません)。

保証外だった場合の交換費用目安(参考)
・2~4代目プリウス(NiMH主流)の新品パックAssy交換で概ね20~30万円台後半(部品代が大半、工賃は2~5万円程度)。

年式や品番改定、地域で差があります。

・リチウムイオン搭載グレードや最新世代はやや高額になる傾向があり、30~40万円台に達するケースあり。

・リビルト/中古パックは安価ですが、品質/保証リスクが大きく、メーカー保証との両立ができません。

長く乗るなら新品Assyが推奨です。

・同時作業としてバッテリー冷却ファン清掃、ダクト清掃、関連センサ交換等が提案されることがあります(数千~数万円加算)。

根拠(参照先と条項の考え方)
・トヨタ自動車「新車保証書」の保証規定
 - 保証の基本原則として「材料または製造上の不具合」による故障を無償修理する旨、一般保証(3年/6万km)と特別保証(5年/10万km)の適用範囲が記載されています。

ハイブリッド機構は特別保証の対象部位として明示されます。

 - 除外事項として、消耗部品・経年変化、事故・災害、改造・不適切な使用、取扱書に従わない使用、点検整備を怠ったことに起因する不具合等が列挙されています。

・トヨタ公式サイト「ハイブリッド保証」ページ(名称は年式で表記揺れあり)
 - ハイブリッド機構(インバータ/コンバータ、HVバッテリー、ハイブリッドトランスアクスル等)が特別保証の対象であること、HVバッテリーの「性能(容量)保証」を最長10年程度まで延長できる制度がある旨が案内されています(適用開始年式や走行距離条件、毎年の診断受検などの前提条件が提示されます)。

・販売店の保証明細/約款
 - 認定中古車のロングラン保証、延長保証(有償延長)等の約款には、対象部位一覧と免責事項、上限額やロードサービス範囲が定められています。

HVバッテリーが対象か、容量劣化をどう扱うかはプランで異なります。

・技術サービス資料/リコール・サービスキャンペーン
 - 特定年式のインバータ不具合など、リコールやサービスキャンペーンは通常の保証と別枠で実施され、期間・条件を問わず無償改修されます。

該当の有無は車台番号で確認できます。

よくあるグレーゾーンの扱い
・容量劣化は原則対象外だが、性能保証枠があれば基準を下回った時点で交換可。

逆に「走行可能だが持ちが悪い」といった主観的症状は性能保証の客観基準に届かないと認められません。

・長期保管後の過放電は除外されやすいが、取扱書通りの保管・定期始動をしていた証跡や、製造不良の疑いが強い診断結果があれば個別判断の余地があります。

・社外ドラレコの電源取り出しがHV系統に影響した疑いがある場合、原因切り分けのため一旦有償診断となることがあります。

オーナー側でできる保証適用のポイント
・保証書と点検整備記録簿を持参。

新車時からの点検履歴(特にハイブリッド診断)を揃える。

・改造は避ける。

社外品電装の取り付けは正規手順でACC/IG系から取り、HV系統や補機バッテリーへの過負荷を生じさせない。

・バッテリー冷却経路(リアシート脇の吸気口など)を塞がない。

フィルタ/ファンの清掃を定期実施。

・長期保管は避け、やむを得ない場合は取扱書の保管指針(一定期間ごとの始動・走行)に従う。

まとめ
・保証でカバーされるのは、期間・距離内に発生した「材料/製造不良による故障」。

HVバッテリーではDTCに基づく不良判定、センサ/ECU/リレー等の不具合が典型。

・対象外は、経年劣化(容量低下)、長期放置や改造等ユーザー起因、事故・災害など外因、条件未達(期間/距離・点検未実施)。

・年式によりHVバッテリーの性能保証(容量保証)を最長10年まで受けられる制度があり、規定の診断で基準未達なら交換される。

・詳細な適用は保証書と販売店の約款が最優先。

お持ちの車検証・保証書をもって、ディーラーで車台番号ベースの適用条件と最新の技術情報を確認するのが確実です。

補足 根拠資料の探し方
・「トヨタ 新車保証書 ハイブリッド 特別保証」等で検索するとPDFやページが見つかります。

・「トヨタ ハイブリッド保証 10年」「HVバッテリー 容量保証 点検」などのキーワードでメーカーの案内ページに到達できます。

・ご自身の車両は車台番号でリコール/サービスキャンペーンの該当確認が可能です(トヨタ公式サイトのリコール検索)。

交換時期の見極め方と費用を抑えるためのコツは?

以下は、プリウスのHV(ハイブリッド)バッテリーに関する「交換時期の見極め方」「費用相場と抑え方」「保証の考え方」と、その根拠の説明です。

日本国内ユーザーを想定した一般的な情報ですが、年式・グレード・地域・販売店方針で差が出るため、最終的にはお手元の保証書と販売店見積もりで必ず確認してください。

交換時期の見極め方(症状と診断の流れ)

– よくある自覚症状
– 燃費がじわじわ落ちる(とくに街乗りで顕著)
– 停車中や低速でエンジンの入切が頻繁になり、静粛性が悪化
– マルチインフォメーションのSOC(バッテリー残量)表示が、短時間で上がったり下がったり大きく振れる
– リアシート付近の冷却ファンが常時うなる/以前より風量が強い音がする
– 警告灯(マスター警告、チェックハイブリッドシステム)が点灯・メッセージ表示
– 故障コード(DTC)の代表例
– P0A80(Replace Hybrid Battery Pack) HVバッテリーの総合的劣化
– P3011~P3024(各ブロックの弱り) 特定ブロックの電圧低下・内部抵抗上昇
– 確実な判断手順(おすすめ)
1) まず12V補機バッテリーを点検(弱りがあるとハイブリッド警告が誤誘発することがある)
2) OBD2スキャナ+専用アプリ(例 Techstream、Dr. Prius 等)でHVバッテリーの各ブロック電圧・内部抵抗・温度をログ確認
3) アクセル一定の軽負荷走行や登坂・回生ブレーキなど、負荷変動時にブロック間の電圧ばらつき(ΔV)が大きくなるか確認
4) 冷却ファン吸気の詰まり(後席吸気口~ダクト~ブロワ~フィン)を点検・清掃
5) DTCがある場合はフリーズフレーム(発生時の各値)も参考にし、再現性を確認
– 寿命の目安
– 一般論として8~15年、10~20万kmで劣化サインが出始めることが多い(走り方・気候・保守次第)
– 高温多湿地域、走行距離が短いのに真夏に屋外放置、タクシー用途などは早まる傾向
– 技術的な見極めポイント(しきい値イメージ)
– ブロック間電圧差が負荷時に大きく(例 0.3V超級)なりやすいとECUが異常判定
– 内部抵抗が上がり、放電時の電圧降下が大きくなるとパワー感減、充放電が不安定化

費用相場と内訳(目安)
以下は日本国内でよくあるレンジです。

為替や部品価格改定、在庫状況、年式(第2世代NHW20、第3世代ZVW30、第4世代ZVW50系など)により変動します。

ディーラー新品(純正)交換

部品代 おおむね15万~30万円台(NiMH系)。

第4世代の一部リチウム仕様や特殊ケースではこれより高くなることも
工賃 2~5万円前後(地域・車型による)
合計目安 20万~40万円前後
特徴 耐久・品質・保証の安心感が高い。

コア返却(旧バッテリー返却)で部品代が数万円単位で調整される場合あり

メーカー系/信頼できる再生(リビルト)品

価格 8万~20万円台+工賃
特徴 選定・マッチング・容量バランス取り・保証(半年~1年など)がしっかりしていればコスパ良い。

事業者品質の差が大きい

中古ユニット載せ替え

価格 5万~15万円+工賃
特徴 走行距離・年式不明のリスク。

保証は短め。

短期的に動けば良いケース向け

個別モジュール交換(部分修理)

価格 3万~10万円台(本当に悪いモジュールだけ交換・バランス取り)
特徴 短期延命には有効だが、同世代モジュールが次々弱ることが多く、再発率は高い。

売却前や一時しのぎ向け

付帯作業費用

冷却ファン清掃・ダクト清掃 数千~1.5万円
併せて12Vバッテリー交換が必要な場合 1万~3万円
診断料 数千~1万円程度

保証の考え方(新車・中古・延長)

– 新車時の一般的な枠組み(日本)
– 一般保証 3年または6万km
– 特別保証(パワートレイン等) 5年または10万km
– 多くのトヨタ車では「ハイブリッド関連部品」は特別保証側で5年または10万kmの枠組みに入ることが多い
– ただしHVバッテリーの個別取り扱いは年式・車種・販売チャネルで差があるため、保証書記載を必ず確認
– 延長や点検連動の制度
– 販売会社独自の点検プログラムや延長保証、認定中古(例 T-Valueハイブリッド等)でHVバッテリーの保証延長が付く場合がある
– 地域・時期のキャンペーンでHVバッテリー保証を手厚くする施策が行われることもある
– 重要ポイント
– 保証適用にはDTCの記録、故障再現、改造なし、定期点検の実施記録が重視される
– 走行距離・年数の超過や、非純正改造(外部バッテリー充電器での過度な再生等)があると対象外になりうる

費用を抑えるコツ(実践的)

– まず保証を使えるか精査
– 年式・走行距離・点検記録を確認。

保証内なら迷わずディーラーで対応
– 診断の精度を上げる
– 12Vバッテリー劣化や冷却不良が原因で擬似的にHV劣化症状が出ることがある。

まず安価な原因を除外
– 見積りの比較
– ディーラー複数社、ハイブリッド専門店、電装系に強い整備工場をあたり、部品種類(新品・再生・中古)と保証期間を揃えて比較
– コア返却の有無
– 旧バッテリー返却が前提の価格か要確認。

返却しないと追加費用が発生する場合がある
– 冷却系の予防整備
– バッテリー載せ替えと同時に冷却ファン・ダクト清掃を依頼。

数千円~で寿命延長に寄与
– 暑熱対策・使用環境の見直し
– 後席の吸気口を塞がない、車内を高温にしない(サンシェード、日陰駐車、早めのエアコン使用)
– 夏場の長時間アイドリングは避ける
– リビルト品の選び方
– バランス取り・容量試験・保証内容(期間と条件)・実績をチェック。

安すぎるものは再発率が高い
– タイミングの見極め
– 一度P0A80が出て消えるケースもあるが、再発傾向なら早めに手当。

完全にダメになる前の交換はレッカー費用や二次被害防止に有利
– 併作業の同時実施で工賃節約
– 12Vバッテリー交換、清掃、関連冷却部品点検を同時に済ませる

安く済ませたい時の注意点

– モジュール混在・無選別交換は再発リスクが高い
– 診断機なしの場当たり対応は避ける(各ブロックの健全性が見えない)
– 高電圧の安全
– HVは数百V。

整備資格・絶縁保護具・サービスプラグ抜きなど安全手順が必須。

個人での分解は危険
– 保証の観点
– 非純正改造や不適切な外部充放電は、保証・下取りに不利になる可能性

交換までの実務ステップ(参考)

– 症状把握→12V点検→OBD診断(DTC・ブロック電圧差・温度)→冷却系清掃→見積比較(新品・再生・中古・部分修理)→保証適用可否確認→実施→作業後の初期化・試走・温度監視
– 交換後は、1~2週間ほどはECUの学習が進むため、燃費やSOC挙動が徐々に安定

根拠(技術・実務の裏付け)

– 劣化メカニズム
– プリウスの多くはNiMHセル。

高温・高SOC・深い充放電繰り返しで内部抵抗上昇・容量低下。

温度が10℃上がると化学反応が加速し寿命が短くなる(経験則的に「アレニウスの法則」的傾向)
– ECUの異常判定
– HVバッテリーは複数モジュールをブロック監視。

負荷時に特定ブロックの電圧降下が大きく、差がしきい値(例 0.3V級)を超えるとP0A80やP30xx系を記録。

Techstream等で「Battery Block Min/Max」やΔV、内部抵抗の偏りが確認可能
– 症状と燃費の相関
– 内部抵抗上昇で回生・アシスト効率が低下し、エンジンの稼働率が上がるため燃費が落ちる。

SOCが不安定に見えるのは、実容量低下で見かけの残量が急変するため
– 冷却の重要性
– 後席吸気口の埃・ペットの毛詰まりは、HV温度の上昇→ファン高回転化→寿命短縮の悪循環を招く。

清掃で温度とファン騒音が改善する事例は多い
– 費用レンジ
– ディーラー新品は品質・保証と引き換えに高め、再生・中古・部分修理は初期費用を抑えつつ再発リスクが上がるという市場構造は国内外で一貫。

工賃はユニット脱着中心で2~5万円帯が多い
– 保証の一般枠
– 日本の新車保証は一般3年/6万km、特別5年/10万kmが通例で、ハイブリッド関連部品は特別保証の枠に入るケースが多い。

HVバッテリー個別の延長制度は販売会社や時期の施策に依存するため、保証書と販売店確認が確実
– OBDアプリの活用
– 市販のOBD2アダプタ+アプリでSOH(State of Health)推定、ブロック電圧差、温度監視が可能。

実測に基づく傾向把握で早期対応ができ、無用な交換を避けられる

よくある質問の要点

– どれくらいもつ?
→使い方次第だが8~15年がボリュームゾーン。

高温対策と冷却清掃で延命可能
– 警告が出たらすぐ交換?
→DTC・12V・冷却をまずチェック。

P0A80常習で再発なら早めの交換が結果的に安い
– 売却を前提なら?
→短期なら再生・部分修理も選択肢。

ただし買い取り査定は履歴の透明性(どこで何をしたか)を重視

まとめ
– 交換時期は「燃費低下+SOC不安定+ファン騒音+DTC(P0A80/P30xx)」がそろったら濃厚。

12V電源と冷却系の簡易対策で改善するケースもあるため、まず診断の精度を上げることが肝心。

– 費用は新品20万~40万円前後が目安。

再生・中古・部分修理なら初期費用を落とせるが、保証と再発リスクのバランスを吟味。

– 保証は新車特別保証(5年/10万kmが一般的)を起点に、販売会社の延長や認定中古の上乗せの有無を個別確認。

– コストダウンは「保証活用→原因切り分け→見積比較→冷却と環境見直し→信頼できる再生品活用」の順で検討するのが実務的です。

必要であれば、お乗りのプリウスの年式・型式・走行距離・現状の症状(警告灯や燃費、ファン音)を教えていただければ、より具体的な診断手順や費用シミュレーションをご案内します。

【要約】
プリウスHV電池交換は世代・電池種で変動。概算は2代目20~28万、3代目21~30万、4代目25~36万、5代目35~50万(ディーラー新品)。リビルトは安価。内訳は部品、工賃、診断等。安全管理費・税も加算。地域やレートで前後数万円。5代目はリチウム中心で高め。旧電池はコア返却前提。独立系は保証短め~中程度。新車時は5年/10万km、診断継続で最長10年。

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