コラム

ディーラー下取りvs買取店 相場の違いはなぜ?走行距離の閾値・年式との効き方・高く売る最適戦略

なぜディーラー下取りと買取店では相場が異なるのか?

ご質問の要点は「ディーラー下取りと買取店でなぜ相場が違うのか」と「走行距離が価格にどう効くのか」です。

結論から言うと、両者の相場差は主にビジネスモデル(出口戦略・利益構造・在庫/リスク管理)と販売目標・施策の違いから生まれ、走行距離はその二つのモデルで評価の仕方に差が出やすい重要ファクターです。

以下、仕組みと根拠、実務的な影響を体系的に説明します。

1) ビジネスモデルの違いが価格差を生む
– ディーラー(新車販売店)
– 収益の柱は新車販売と点検整備、メーカー系認定中古車(CPO)の小売。

下取りは「新車を売るための付帯施策」という性質が強い。

– 自社の認定中古車基準に適合する車は整備・保証を付けて自店で小売できるため高く評価しやすい。

一方、基準外(年式が古い、高走行、修復歴など)はオートオークションへ業販流しが前提になり、在庫・輸送・出品などのコストや相場下落リスクを織り込んで安くなりやすい。

– 「値引きと下取りの見せ方」の裁量がある。

新車の値引きを抑えて下取りを高く見せる、またはその逆など、総額の中で調整して顧客満足を作る。

見かけの下取り額が高くても、新車値引きを含めた支払総額で見ると必ずしも得とは限らない。

– 台数目標・決算期・モデルチェンジ期など販売施策の原資が下取り増額に使われることがある。

時期によりディーラーが競争的に高値を提示することがある。

買取店(買取専門/リマーケター)

収益の柱は中古車の仕入と転売差益。

出口はオートオークション(USS、TAA、CAA、JUなど)と自社小売チャネル。

回転重視で在庫期間を短くするほど収益性が上がる。

査定はほぼリアルタイムのオークション落札相場に連動。

想定落札価格から、出品手数料・陸送・整備/仕上げ・在庫金利・自社利益を差し引いて「仕入上限価格(=買取価格)」を算出するため、相場に対して透明性が高く、人気車・高需要のタイミングではディーラーより高い提示が出やすい。

一方で、修復歴や機関不良などの見落としリスク、短期相場変動リスクを負うため、リスクが読みにくい個体や出口の弱い車種は保守的な価格になりやすい。

強い輸出バイヤーとのネットワークを持つ店舗は、高走行でも輸出需要がある車種(例 ディーゼル、4WD、ハイエース、ランクル系、コンパクトの一部など)に積極的で、国内小売に限定されるディーラーより高い金額になるケースがある。

2) コストとリスクの織り込み方の違い
– 共通して織り込まれるコスト/リスク
– 再商品化(リコン)費用、内外装仕上げ、簡易整備
– 輸送費、オークション出品/落札手数料
– 在庫金利(フロアファイナンス)、相場下落リスク
– 保証付与コスト(ディーラーや自社小売の場合)
– 違い
– ディーラーは「自社認定で売れるかどうか」が分水嶺。

認定に乗らない個体は一段と安くなりやすい。

– 買取店は「どの出口に流せるか(国内業販・小売・輸出)」の幅で勝負。

出口が多いほど上限価格を引き上げられる。

3) 価格形成の根拠(相場の“ものさし”)
– 国内中古車の卸相場の中心はオートオークションの落札価格。

実務では、査定端末で直近の同条件(年式、グレード、走行距離、評価点、色、装備)の落札データを参照し、そこから逆算する。

– ディーラーも買取店も、このオークション相場を見ながら値付けしている。

ただしディーラーは新車販売施策や自社小売戦略を上乗せ/下駄として加えるため、オークション相場からのブレ幅が大きい。

– 車両状態はAIS等の評価点や日本自動車査定協会(JAAI)の基準、修復歴の有無で大きく変わる。

走行距離は評価点や減点にも直結する。

4) 走行距離が相場に与える影響(一般則)
– 年間平均走行距離の目安はおおむね8,000〜10,000km。

年式に対する実走行が平均を大幅に超えるとマイナス、下回るとプラス。

– 市場に浸透している「閾値」がある。

5万km、7万km、10万kmなどの節目を跨ぐと検索・落札の母集団が変わり、同じコンディションでも価格が段差的に変わる傾向がある。

例えば49,000kmと51,000km、99,000kmと101,000kmでは心理的・実務的な差が出やすい。

– 車種/用途で距離耐性が異なる。

– 耐久性・需要が高いモデル(商用バン、ディーゼル、4WD、トヨタ系SUVなど)は高走行でも値崩れが緩やか。

輸出需要が価格の下支えになることが多い。

– コンパクト/軽やシティユース前提のモデルは距離感度が高い傾向。

– ハイブリッドやEVは「バッテリーの健全性(SOH)」が距離以上に重要。

EVでは走行距離より急速充電回数・劣化度のほうが価格を左右する場合がある。

– 低走行プレミアムには上限がある。

同年式内で極端に低走行でも、ゴム類や液類の劣化リスク、保管環境などの不確実性が嫌われ、相場が無制限に上がるわけではない。

5) ディーラーと買取店での「走行距離評価」の違い
– ディーラーの認定基準には「年式・走行距離の上限」「保証付与条件」が設定されていることが多く、上限を僅かに超えるだけで“自社小売できない=業販流し”となり、価格が一段階下がることがある。

– 買取店は出口がオークション中心のため、距離に対する評価は相場に忠実。

輸出に強い業者は10万km超えでも需要がある車種に強気で入札できる。

– 逆に、CPOで強い再販力を持つメーカー系ディーラー(例 レクサス認定、中古MINI/BMW認定など)は、基準内の低〜中距離の良質車では買取店より高値を提示できる場合がある。

6) 相場差が生まれる具体的な要因の整理
– 利益源の違い
– ディーラーは新車販売利益・メーカー販促金・整備/保証収益が絡む。

買取価格は新車総額の調整弁になりやすい。

– 買取店は車両差益が主利益。

相場からの逆算で限界まで攻めやすい。

– 在庫・資金の考え方
– ディーラーは展示期間が長くても耐えられるが、在庫金利や場所のコストがかかる。

回らない在庫は避けたいので基準外を抑える。

– 買取店は回転命。

短期に捌ける人気条件(色・グレード・装備・距離)には積極的。

– 需要構造の違い
– ディーラーは自社顧客層に合う車を高く買い、自社で売りやすい装備・色・ワンオーナー・点検記録簿付きなどを評価。

– 買取店は国内業販+輸出の買い手ニーズを幅広く見ており、国内で弱くても輸出に強い仕様(右ハンドル・MT・4WD・ディーゼル等)を拾いやすい。

– タイミング
– ディーラーの決算期(多くは3月、9月など)やモデル末期には下取り増額が出やすい。

– 買取店はオークション繁忙期(1〜3月は強含みになりやすい)に合わせて強気になりやすい。

7) 走行距離と価格のイメージ(概念例)
– 同一車種・同条件で、49,800kmと50,200kmでは、オークションの検索条件や心理的節目の影響で、前者が数万円〜十数万円程度強含むことがある。

– 99,000kmと101,000kmでも同様で、10万kmを跨ぐと入札者が減り、落札価格が段差的に下がることが多い。

ただし輸出強い車種は下げ幅が小さい。

– ディーラー認定の「走行距離上限」が例えば6万kmだと、59,500kmはCPO対象だが60,500kmは対象外、という線引きで評価が分かれることがある。

8) これらの説明の根拠
– 流通の実務
– 国内中古車の価格決定における基準はオートオークションの落札相場で、業界ではUSS/TAA/CAA/JUなどのデータを査定端末で参照するのが一般的です。

買取店はこのデータから逆算して買取上限を決めます。

ディーラーも同様のデータや「相場帳」を用いますが、新車販売施策や自社小売戦略が加わります。

– 査定・評価の基準
– AIS等の車両状態評価点、JAAIの査定基準では、走行距離・修復歴・機関状態・外装内装の損耗が定量的に評価され、距離が直接の減点や価格係数として効きます。

– 市場の節目の存在
– 実務では「5万・7万・10万km」などの閾値で検索・入札行動が変わることが広く共有されています。

これにより段差的な価格変化が生じます。

– 需要構造
– 輸出需要は日本の中古車相場に大きく影響します。

財務省の貿易統計でも中古自動車の輸出は一定規模で推移し、右ハンドル圏(アフリカ、アジア、中東など)向けの需要が高走行車の価格を下支えします。

業者間では輸出向け買付基準が明確で、それに沿って買取が行われます。

– タイミング要因
– 決算期の販売強化やメーカー販促金の増額は現場では一般的で、下取り増額として顧客に還元されることがあります。

オークション相場の季節性も1〜3月が高くなる傾向が知られています。

9) 実務的な売却アドバイス
– 見積りは「新車の値引き+下取り」ではなく、支払総額で比較する。

下取りを高く見せつつ値引きを絞る提案と、下取りは低いが値引きが大きい提案は、総額で逆転することがある。

– ディーラーと買取店は必ず相見積り。

同日・短期間に複数社で行い、各社の「その場限りのMAX」を引き出す。

– 走行距離の節目前に売る。

特に5万・7万・10万kmを跨ぐ直前は、数百kmの差でも価格に影響しうる。

– 輸出に強い車種(ディーゼル、4WD、ハイエース/ランクル系、特定のコンパクト等)は輸出バイヤーに強い買取店を当てる。

– 記録簿・整備履歴・純正ナビ/ドラレコ・スペアキー・取説などの付帯を揃える。

ワンオーナー表示やメンテ履歴は小さくないプラス。

– EV/ハイブリッドはバッテリー状態(SOH)や診断レポートを準備。

距離よりもSOHで評価が跳ねる。

– 車検を通すか否かはケースバイケース。

直近の車検費用をかけずに売却したほうが得な場合が多いが、車検切れが近いと相手の試運転制約で評価が伸びにくいこともある。

10) まとめ
– ディーラーと買取店の相場差は、「何で儲けるか(新車+CPOか、中古の差益か)」「どこに売るか(自社小売か、業販・輸出か)」「いつ売るか(決算期・相場期)」「どれだけリスクを負うか(在庫/保証/相場変動)」の違いから生まれます。

– 走行距離は、年式に対する適正値からの乖離と市場の閾値で価格に段差的に効きます。

ディーラーは認定基準や保証コストの観点で距離に敏感、買取店は輸出も含む出口の広さで距離への許容度が変わります。

– 根拠は、オートオークションの落札相場を基準にした逆算実務、AIS/JAAI等の評価基準、輸出需要の存在、決算・季節要因といった業界の標準的メカニズムにあります。

この理解を踏まえ、複数社の同時査定と総額比較、距離の節目前の売却、車種ごとの出口の見極めを行うことで、相場差を味方にしやすくなります。

走行距離は下取り額と買取額にどのような差を生むのか?

要点の整理
– 同じ車でも、走行距離が増えるほど「ディーラー下取り」と「買取店」の査定はズレやすくなります。

– 低走行はディーラーが強く、高〜多走行は買取店が強くなる傾向があります。

– その背景には、販売先の違い(ディーラーは自社小売や認定中古、買取店はオークション・輸出)と、走行距離に対するリスクの見立てとコスト構造の違いがあります。

– 根拠としては、査定の標準距離基準(例 年間1万kmを標準とする減点加点表)、オートオークションの実勢相場、各社CPO(認定中古)条件の走行距離上限、整備・保証コストの内部見積もりなどが実務上使われています。

走行距離が価格に効く基本メカニズム

– 減価償却と信頼性の期待値低下
走行距離は機械的摩耗・消耗の指標です。

距離が伸びるほど、今後必要になる整備費用の期待値が上がり、買い手はそのコストを織り込んで価格を下げます。

– 市場の心理的な閾値
日本の中古車市場では、5万km、10万kmなどの切れ目で需要が変わりやすく、同じ1,000kmの差でも閾値をまたぐかどうかで価格の下げ幅が不連続に大きくなることがあります。

– 年式との相対評価
査定実務では「標準走行距離」を年式で換算して、超過・不足分を加点減点します。

一般に年間1万km前後を基準とする考え方が広く用いられ、例えば5年落ちなら5万kmを標準と見て、それより多ければ減点、少なければ加点という運用がなされます。

ディーラー下取りと買取店の走行距離感応度の違い

– ディーラー下取り
– 認定中古(CPO)の条件が影響
多くのメーカー系ディーラーは自社で再販売する場合、年式・走行距離に上限や条件があり、これを超える車は自社小売に回しづらくなります。

走行距離が条件ラインに近づくと下取り額は急に保守的になります。

– 保証・整備・在庫コストを厚めに見る
自社名義で販売・保証するため、走行距離が大きい車ほど初期整備費、保証引当、クレームリスク、在庫日数の増加を見込み、査定を下げがちです。

– 新車値引きとの通算
下取りは新車販売条件と通算で調整されることがあり、距離が大きく再販が難しい個体は下取り側で強気に出にくくなります。

– 買取店
– 即時の卸先が多様(オークション・業販・輸出)
多走行でも需要のある販路へ迅速に流せるため、距離が伸びた車でも落札相場が立っていれば一定の金額を提示しやすい。

特にSUV、商用バン、ディーゼル、海外需要が強い車種は距離感応度が緩いことがあります。

– 薄利多売・短期回転
在庫を抱えず回転を速くするモデルのため、保証コストをほぼ負わず、走行距離分のリスクを市場価格に直接連動させやすい。

よって、距離が標準から外れていても、オークション相場の範囲内で出しやすい。

– 生データの反映が早い
直近のオークション落札データや相場帳を元に即時査定するため、距離による価格差が実勢に近く、ディーラーよりも「なだらかな曲線」で下がることが多い。

距離による差が生まれやすい局面

– 低走行(〜2万〜3万km)
ディーラーはCPOで高値再販できるため強気。

買取店も高く出すが、CPOプレミアが効く分、最終的にディーラーの方が有利になることが多い。

– 中走行(3万〜7万km)
双方の差が小さくなる帯。

車種・状態・販路次第。

ディーラーは小売可能かの見極め次第で査定が割れる。

– 多走行(7万〜10万km)
ディーラーは保証やCPOから外れがちで一段と保守的。

買取店はオークション・輸出需要があれば比較的踏みやすく、差が開きやすい。

– 10万km超
ディーラーは大半を業販・オークション前提で評価し、厳しめ。

買取店は車種によっては輸出や部品取り需要で値が付くため、相場差が特に出やすい。

セグメント別の距離感応度

– 軽・コンパクト
低走行プレミアが強く、距離増での下落が相対的に大きい。

都市圏小売を主力とするディーラーほど距離に厳格。

– ミニバン・SUV
ファミリーユースで距離が伸びやすく、輸出需要も絡むため、中〜多走行でも相場が残りやすい。

買取店優位になりやすい。

– 輸入車・プレミアム
距離増に対する整備リスク(足回り、電装、AT、保証)の見立てが厳しく、ディーラー下取りは早期に弱含み。

買取店は車種ごとに強い販路を持つ所を選ぶと有利。

– ハイブリッド・EV
走行距離が高いほどバッテリー関連の交換・劣化リスクが意識され、ディーラーは保証負担を見込み厳しくなりやすい。

買取店は実勢に順じるが、電池残存率の客観データがあると強気査定が出やすい。

数値イメージ(あくまで考え方の例)
同一車種・同条件、基準価格200万円、標準走行距離を年1万kmと仮定

– 3年3万km(標準)
ディーラー195〜205万円、買取店190〜200万円
– 3年6万km(標準+3万km)
ディーラー175〜185万円、買取店180〜190万円
– 5年10万km(標準±0〜+5万km)
ディーラー120〜140万円、買取店130〜155万円
– 7年12万km
ディーラー80〜110万円、買取店95〜130万円
実際は車種相場や状態で大きく変わるため、これは「距離が増えるとディーラーより買取店の方が強くなりやすい」という方向性の説明用に過ぎません。

なぜこうなるのか(コストとリスクの内訳)

– ディーラー側
– 仕上げ・整備費(距離増で増える)、部品交換予備費
– 認定中古登録費・点検項目充足のコスト
– 保証引当金(距離が大きいほど厚め)
– 在庫日数増加による金利・保管費
これらが距離に比例あるいは段差的に増えるため、査定の距離感応度が高くなる。

– 買取店側
– 主なコストはオークション出品料・陸送・軽整備・マージン
– 保証負担がほぼない
– 出口価格(オークション相場)に連動して買うため、距離の影響は「市場の実勢通り」に反映されやすい

根拠となる実務的裏付け

– 査定基準と標準走行距離
日本自動車査定協会(JAAI)等の査定制度では、年式に応じた標準走行距離を基準に、超過・不足分を点数化し、それを金額に換算する実務があります。

業界全体で「年間1万km前後」を標準とする考え方が広く共有されています。

– オートオークションの実勢相場
USS、TAA、HAA、CAAなどのオートオークションでは、同一車種でも走行距離の帯によって落札価格帯が分かれる傾向が鮮明で、5万km・10万kmなどの閾値で価格の段差が生じやすいことが会員データで確認できます。

買取店はこの相場にほぼ連動して仕入れ価格を決めます。

– 認定中古車(CPO)の条件
メーカー系ディーラーのCPOでは、年式・走行距離の上限や保証範囲が明確に定められており、上限近い車は仕上げ・保証込みの見積もりが膨らむため、下取り額が伸びにくくなります。

条件外の車は自社小売ではなく業販・オークションに回るため、査定が相対的に厳しくなりがちです。

– 整備・保証の統計的リスク
走行距離が伸びるほど、消耗部品・駆動系・足回り・電装の故障確率が上がるのは整備現場の定性的なコンセンサスで、ディーラーはクレーム対応コストを価格に織り込みます。

輸入車やハイブリッド・EVではこの傾向が強まります。

以上はいずれも取引現場で実務上用いられている基準やデータに根差した考え方で、個別の数値や閾値はメーカー・車種・販路によって異なります。

オーナー側でできる距離影響の緩和策

– 点検記録簿・整備履歴の整備
多走行でも、定期整備・消耗品交換の履歴が揃っていれば距離によるリスク評価を和らげられます。

– タイヤ・ブレーキ・バッテリー等の残量証跡
直近交換の領収書や写真があると、仕上げコスト見積もりが下がりやすい。

– 内外装のコンディション維持
距離と別次元の評価項目。

機械的距離のマイナスを見た目で相殺する効果があります。

– 複数チャネルで同日比較
走行距離の評価は販路により差が出ます。

ディーラー下取りと複数買取店の同日査定を取り、相見積もりの透明性で引き上げるのが有効。

– 閾値直前の売却
例えば9.8万kmで手放すと、10万kmを超える前に売れるため、相場の段差を避けやすい。

まとめ

– 走行距離は、ディーラー下取りでは「保証・認定・在庫コスト」の観点から段差的に効きやすく、買取店では「オークション実勢に連動」してなだらかに効く傾向があります。

– 低走行〜中走行ではディーラーが強く出る場面もある一方、多走行では買取店が相対的に有利な見積もりを出しやすい。

– この差は、査定基準の標準距離運用、オートオークション相場の帯分け、CPO条件、保証・整備リスクの内部見積もりといった実務的根拠に支えられています。

– 最適解は車種・年式・販路・タイミングで変わるため、距離の閾値を意識した売却時期の調整と、複数チャネルの同時比較が実利的です。

補足
具体的な車種・年式・現在の走行距離を教えていただければ、相場帯と販路別の有利不利、売却タイミングの提案まで踏み込んでお答えします。

何kmを超えると査定が大きく下がるのか、明確な閾値はあるのか?

結論から言うと、「何kmを超えたら一律に大きく下がる」という全国共通の絶対的な閾値は存在しません。

実際の査定は年式・状態・グレード・需要(国内/輸出)・修復歴・装備・色・季節要因など複合要因で決まるため、走行距離だけで機械的に決まることはありません。

ただし、業界の実務(オートオークションの入札行動、保証条件、CPO=メーカー認定中古の条件、延長保証商品やファイナンスの残価設定、ユーザーの検索習慣)によって、相場が階段状に変わりやすい「キロ帯(閾値)」は確かに存在します。

以下では、その典型的な帯域、ディーラー下取りと買取店の違い、そして根拠と実務的な注意点を詳しく解説します。

1) 走行距離で相場が変わりやすい代表的な「キロ帯」
日本の中古車市場(USSやTAA、JU等のオートオークション、市場サイトの検索フィルター)やディーラーの運用に沿って、次のような帯域で買い手の層や入札の勢いが変わることが多いです。

これはあくまで目安ですが、経験則として広く共有されています。

〜1万km
登録後間もない「ほぼ新車」領域。

新車価格に近い強い評価。

試乗車・展示車上がり等も含まれることが多い。

〜3万km
低走行としてプレミアムが乗りやすい。

ファミリーカーや人気SUVでは特に評価が高い。

〜5万km
多くのユーザーが「良コンディションの上限」と見やすい節。

メーカー認定中古(CPO)や延長保証の対象にしやすい範囲に収まりやすく、店頭小売しやすい。

ここを超えると、車種によっては相対的に買い手が減り始める。

〜7万km
5万kmを超えても機関良好・内外装良好なら需要は強いが、CPOや長期保証の対象外になるケースが増え、販路がやや絞られる。

7万kmあたりを一つの検索フィルターにしているバイヤーも少なくない。

〜10万km
心理的にも実務的にも大きな壁。

多くのメーカーで特別保証が「5年または10万km」を採用(一般保証は3年/6万km程度、特別保証はパワートレイン等で5年/10万kmが一般的)。

10万kmを跨ぐと延長保証・店頭保証の付帯が難しくなり、販売店のリスクコストが上がる。

ユーザーも「10万km超」は避ける層が明確に存在するため、ここで価格が一段下にシフトしやすい。

10万km超〜15万km
国内小売の間口が狭まり、業販・輸出・整備に自信のある販売店向けの領域。

10万kmを超えた直後が最も落差が大きく、その後は緩やかに下がる形になりやすい。

15万km超、20万km超
さらに買い手が限定される。

商用車やディーゼル、トヨタの一部耐久性評価が高い車種は相対的に粘るが、乗用ガソリンや輸入車は厳しくなりやすい。

このように「階段(ステップ)」の端に当たる5万、7万、10万kmは、実務上の節目として機能しやすいというのが実態です。

2) 車種・用途による閾値の違い
– 軽自動車
年式・外装状態の影響も大きいが、過走行の印象が出やすく、7万km・10万kmで下げ幅が相対的に大きくなりやすい。

ミニバン/コンパクト/SUV(ファミリー用途)
10万kmの壁が顕著。

5万→7万の間でも差が付きやすい。

商用バン・ディーゼル・タクシー用途
高走行が想定されるため、10万km超でも実用性・整備履歴次第で需要は残る。

下げ幅は相対的に緩やか。

輸入車
5万km・7万kmあたりから整備コストや経年不具合リスクを織り込まれやすく、下げが早い傾向。

10万km超は国内小売が一気に難しくなるケースが多い。

スポーツカー/趣味性・旧車
走行距離の絶対値よりも、修復歴の有無、オリジナル度、記録簿や保管環境の方が価格に効くことがある。

ハイブリッド・EV
HVはバッテリー・ハイブリッド機構の保証や点検履歴の有無が重要。

EVは距離よりもバッテリーSOH(健全性)や急速充電回数の方が効く場合もある。

とはいえ10万kmの壁は延長保証などの観点で影響しやすい。

3) ディーラー下取りと買取店の相場差と、走行距離との関係
– ディーラー下取り
基本は自社の店頭小売またはメーカー系オートオークションへの出品が前提。

CPO条件(年式・走行・修復歴)や自社保証の付帯可否に強く縛られ、走行距離が閾値を超えると「店頭に置きにくい=再商品化コストと在庫リスク増」で査定が一段低くなりやすい。

特に10万km超はディーラーでの扱いが難しく、下取りでは買取店より弱くなりがち。

買取専門店
国内小売・業販に加え、輸出や解体・部品販路など多チャンネル。

高年式低走行はもちろん強いが、10万km超〜15万kmの車でも輸出向けに値付けできる店舗は査定が相対的に強い。

逆に新車乗り換えインセンティブ(オプション値引き等)をディーラーが上乗せできる局面では、ディーラーの実質条件が競争力を持つこともある。

どこで差が開きやすいか
5万kmや7万kmをわずかに超えた個体、そして10万kmを跨いだ直後の個体は、ディーラー査定が「売りにくさ」を強く織り込みやすく、輸出販路を持つ買取店とのギャップが開きやすい傾向。

逆に、3万km以下の極上車やCPO適合見込みの条件ではディーラーも強気になり、差は縮まりやすい。

4) なぜ閾値が生まれるのか(根拠)
– 保証・CPOの基準
多くのメーカーで一般保証は3年/6万km、特別保証(パワートレイン等)は5年/10万kmが目安。

CPOは「修復歴なし・走行一定以下・年式一定以内」などの条件があり、10万kmや7万km、5万kmで線引きされやすい。

保証やCPOに載せられる車は店頭粗利が取りやすく、仕入れ(下取り)にも反映される。

オートオークションの慣行
業者は検索時に年式・評価点(内外装・機関)とともに「キロ帯」で絞り込む。

5万/7万/10万kmなど、買い手の母数が増減する帯で落札価格が目に見えて変わりやすい。

さらに同一帯域内では「距離係数」(距離に応じた減価)で微調整され、帯を跨ぐ瞬間に段差が生じることがある。

延長保証商品・ファイナンス(残価設定)との整合
中古車延長保証は10万km超で加入不可/割高になることが多い。

残価設定ローンの査定基準も年間1万km前後を超過すると課金(精算)されるルールが一般的で、距離の価値減が制度的に可視化されている。

メンテナンス・消耗の節目
10万km前後でタイミングベルト交換が必要なエンジン(最近はチェーンが増加)、足回り・マウント・ブッシュ類のヘタり、補機類やセンサー類の劣化可能性が増し、販売側の整備原価・保証リスクが上がる。

消費者の心理・検索導線
中古車サイト(カーセンサー、グーネット等)の検索項目が「〜5万km」「〜7万km」「〜10万km」などになっており、実際に表示件数や問い合わせ率が帯域で変化する。

心理的に「10万km」は明確な線。

輸出需給
時期により輸出先の規制や為替(円安など)で高走行でも需要が立つ。

とくに近年は輸出旺盛な時期があり、10万km超でも相場が底上げされ、買取店が強めに出せることがある。

これも「国内小売中心のディーラー」との差を生む要因。

5) どのくらい下がるのか(幅の目安)
数式のように固定ではありませんが、実務では「帯域内の距離係数」と「帯を跨ぐ段差」の2段構えで評価します。

たとえば同一帯域内で1kmあたり1〜3円程度の調整を行い、5万→7万→10万kmの境目で数万円〜十数万円単位の“段差”が生じる、といったパターンは珍しくありません。

特に10万kmを跨ぐ段差は大きく、車種によっては一気に数十万円の差になることもあります。

ただし、車両価格帯が高い(新車時500万円超など)場合は絶対額の動きも大きく、軽やコンパクトでは相対額が大きく見えやすい、という違いもあります。

6) 距離以外で距離の影響を和らげ/強める要素
– 強める(悪化させる)要素
修復歴あり、内外装痛み、タイヤ・ブレーキ等の消耗、点検記録簿欠如、人気薄グレード/色、低年式×高走行の組み合わせ、輸入車での高走行。

和らげる(評価を下支えする)要素
ワンオーナー、ディーラー整備記録の完備、タイヤや消耗品の新調、人気色/人気OP、寒冷地仕様や安全装備充実、HV/EVでのバッテリー状態良好、商用ディーゼルでの高走行。

7) 実務的な売却アドバイス(ディーラー下取り vs 買取店、距離の切り方)
– 閾値直前で動く
5万/7万/10万kmを目前にしているなら、跨ぐ前に査定へ。

特に10万kmは跨ぐインパクトが大きい。

複数査定を取る
ディーラー下取りと大手買取店(輸出強い会社、地域密着店含む)を並行で比較。

高走行なら輸出販路に強い店舗が有利なことが多い。

記録を整える
点検記録簿、取説、スペアキー、純正戻しできる社外パーツ等を揃える。

高走行でも「手をかけられている印象」は強い武器。

タイミング
繁忙期(1〜3月、9月)は相場が締まりやすい。

車検残は直接の評価金額を大きく動かさないが、店頭回転に寄与するため評価が幾分つきやすいことはある。

距離の伸ばし方
売却を見据えるなら、半年〜1年の計画で距離の伸びを抑え、帯域を跨がないよう意識する。

逆に既に10万kmを超えているなら、12万km程度までの増分は相対的に影響が小さく、売却時期の自由度は高い。

8) 例外・最近の相場観
ここ数年は半導体不足・新車供給制約・円安・輸出旺盛などで中古相場が総じて高止まりした時期があり、距離ペナルティが相対的に緩和された局面もありました。

とはいえ、10万kmの段差が消えるわけではなく、需給が緩むと再び段差が強調されます。

したがって「帯域と段差」は構造的に残り続けると考えるのが現実的です。

まとめ
– 明確な全国一律の閾値はないが、実務上は5万km、7万km、10万kmが代表的な節目。

– とりわけ10万kmは保証・販路・心理の三拍子で価格が階段状に落ちやすい。

– ディーラーはCPO/保証/店頭戦略に縛られるため高走行に厳しめ、買取店は輸出等で高走行に強めの傾向。

– 距離ペナルティは「帯域内の係数(1〜3円/km等の目安)」+「帯を跨ぐ段差(数万〜数十万円)」で効く。

– 車種・用途・整備履歴・季節要因で影響は大きく変動。

複数査定と帯域直前の売却判断が実用的な防衛策。

この理解に沿って動けば、距離による不利を最小化し、ディーラーと買取店の相場差も戦略的に活用できるはずです。

年式と走行距離のどちらが価格に効くのか、車種・用途別の傾向は?

結論サマリー
– ディーラー下取りは「確実・手間なし・新車販売の便益と抱き合わせ」で安めに出やすい。

買取店は「相場に忠実・販路が多様・競争的」なので高く出やすい。

差は数万円~数十万円(人気車で最大数十万超)に広がることがある。

– 年式と走行距離の効き方は車種・用途で異なるが、一般論では「新しいうちは年式>走行距離、古くなるほど走行距離の差が効きやすい」。

ただし輸出需要の強い車や趣味性の高い車は年式寄り、商用ディーゼルは走行距離に寛容。

– 走行距離の評価は“絶対値”より“年平均”で見られる(日本の目安は年1~1.5万km)。

年式に対して距離が少なければ強く、上回れば弱い。

10万km、5年/7年/10年といった心理・整備の節目に価格の段差が生じやすい。

– 根拠は、中古車オークションの成約データに基づく実務(USS等の相場形成)、残価設定モデル、税制・規制(13年超の自動車税重課、先進安全装備義務化等)、輸出需要の存在、CPO基準・保証コスト構造など。

ディーラー下取りと買取店の相場差の仕組み

– 流通・コスト構造
– ディーラー下取り 自社CPO(認定中古車)に回せる条件の車以外はオークション卸し前提。

再整備・保証・展示コスト、在庫リスクを見込み、査定は保守的になりやすい。

新車値引きを「下取り上乗せ」に振り替えることがあるため、見かけの下取り額は交渉次第で上下する。

– 買取店 仕入れて即オークションや自社小売・海外販路に回し薄利多売。

週次の相場に敏感で、人気車・輸出向けは強気。

複数社競合でさらに上振れしやすい。

– 価格差が広がる場面
– 相場が上昇中の人気SUV/ミニバン、輸出向きのトヨタ系(ランドクルーザー、ハイエース等)は買取店優位になりやすい。

– 反対に、事故修復歴や重整備を要する車、CPOに適さない年式・距離の中途半端な在庫は、両者ともオークション任せになり差が小さくなる。

– 実務アドバイス
– 新車購入前提なら「総支払額」で判断。

下取りと値引きは連動するため、下取り高見せと新車値引き圧縮のトレードオフに注意。

– 買取店は複数社同時査定が効くが、二重査定条項(引き渡し後の減額)や名義変更の期日確認が大切。

査定時は整備記録・スペアキー・取扱説明書・純正戻し可能なパーツを揃えると加点になりやすい。

年式と走行距離、どちらが価格に効くか(一般則)

– 初期~中期(登録~5年程度)
– 新車から3~5年は年式の影響が大きい。

安全装備(ACC、AEB等)の世代差、マイナーチェンジ、認定保証の対象年式などが価格を左右。

– 走行距離は「年平均に対する乖離」で見る。

例えば3年で3.5万kmは優秀、3年で6万kmは弱め。

– 中期~後期(5~10年)
– 年式差の影響は緩やかになり、距離によるメンテナンスリスク(足回り、AT、ハブ、HVバッテリー等)が価格に織り込まれやすい。

– 10万kmの心理的・整備節目を跨ぐと一段安くなりやすいが、人気・耐久車(ハイエース、ランクル、プロボックス等)は鈍化。

– 長期(10年超)
– 国産ガソリン乗用では13年超の自動車税重課の影響で年式のマイナスが強く出る。

逆に輸出向けや希少スポーツは年式の古さが価値になることも(例 25年ルールで海外人気が高まるJDM車)。

– 距離は個体差が大きく、修復歴・下回り腐食・機関良否が価格を左右しやすい。

記録簿・一オーナー・実走行の信頼性が重要。

車種・用途別の傾向

– 軽自動車(N-BOX、タント等)
– 年式の新しさが効きやすい。

安全装備の世代差や消耗品コスト感から、8~10万kmで価格感が大きく変わることが多い。

地方需要が底堅く、色は白・黒・パールが強い。

– コンパクト/セダン(ヤリス、フィット、カローラ等)
– 年式・距離のバランス評価。

5年5万km以内は強め、10年10万kmを超えると明確に段差。

ハイブリッドはバッテリー健全性(診断書)があると安心感でプラス。

– ミニバン(アルファード/ヴェルファイア、ヴォクシー/ノア、セレナ)
– 国内外で需要旺盛。

年式と人気グレード(エアロ、サンルーフ、黒革)次第で買取店が強気。

高年式は年式優位、旧世代は距離・状態勝負。

– SUV/クロカン(ランクル、プラド、RAV4、ジムニー)
– 輸出・趣味性で年式の影響が相対的に小さく、距離にも寛容。

整備記録、錆の少なさ、下回り状態が価格を決める。

ディーゼルは特に強い。

– スポーツ/趣味性(86/BRZ、スカイライン、シビックType R、ロードスター)
– 年式よりも「希少性・MT・純正度・修復歴なし」が効く。

走行距離も重要だが、メンテ履歴・改造の程度・サーキット使用感が強いシグナルになる。

– 輸入車(ドイツ系プレミアム等)
– 減価が速い。

年式の新しさと保証適用可否が価格ドライバー。

走行距離は国産よりシビアに見られやすく、5万km超で弱含み。

例外的にポルシェ等の一部は強い。

– 商用バン/トラック(ハイエース、キャラバン)
– 走行距離に非常に寛容。

20~30万kmでも需要が強く、整備状態・事故歴・錆の有無が決定的。

ディーゼル・4WD・ロング/ハイルーフは特に強い。

– ハイブリッド/EV
– ハイブリッド 年式・距離に加えHVバッテリーの保証残や診断が重要。

タクシー落ち等の過走行は相場が沈むが、記録簿が厚ければ下支え。

– EV 走行距離そのものよりバッテリーSOH(容量健全性)と年式(セル世代)が価格に直結。

初期リーフのように年式が古いと温度劣化の懸念で弱含み。

急速充電履歴も見られる。

– 法人落ち(レンタアップ、リース落ち、タクシー)
– 年式は新しいが距離多めが典型。

均一整備で悪くない個体も多いが、相場では距離ペナルティが強く出る。

タクシー落ちは用途が敬遠されやすい。

年式と走行距離の「効き方」を数式的にイメージ

– 実務ではヘドニックモデル(年式、距離、評価点、装備、色、修復歴、地域、季節など)で価格が決まる。

簡易イメージ
– ベース価格=同年式・平均走行距離のオークション相場(グレード・カラーで補正)
– 距離補正=年平均基準(約1~1.5万km)からの乖離に応じた±。

コンパクト/ミニバンで例えると、1万km乖離あたり数万円程度の調整が入ることが多いが、車種と価格帯で係数は大きく変わる。

– 年式補正=フルモデルチェンジ直後や安全装備刷新時に段差が付きやすい。

13年超で税制要因のマイナスが加わる。

– 例(あくまで概念図) 同一グレードで3年3万kmの個体と3年6万kmの個体では後者が数万~十数万円下がりやすい。

一方7年4万kmと7年8万kmの差は、車種によっては距離差の効きがやや強くなる。

根拠(なぜその傾向になるのか)

– 中古車オークションの相場形成
– 日本の大半の中古車はUSS等のオークションを経由。

成約価格は週次で変動し、評価点(外装/内装/骨格/修復歴)、年式、走行距離、装備で体系的に決まる。

買取店はこれに直結した査定を行うため、市況上昇局面では強気に出やすい。

ディーラーは在庫・保証コストとブランド品質基準を重視。

– 残価設定・減価カーブ
– リースや残クレの残価モデルは、初期3年の減価が最も大きく、その後はなだらかになるという統計的事実を前提に組まれる。

年式による初期減価が大きいのは安全・環境技術の陳腐化も要因。

– 走行距離のリスク反映
– 距離が増えるほど、消耗部品・機関の将来コストが期待値として上がる。

10万km・7年などの節目でタイヤ、ブレーキ、ダンパー、ベルト、バッテリー等の更新が重なりやすく、買い手はその分を価格にディスカウント。

– 税制・規制の影響
– 登録13年超のガソリン車・軽自動車には自動車税の重課がかかるため、年式が古い車は維持費面で敬遠されやすい。

先進安全装備搭載義務化や排ガス規制の強化も、旧年式の相対価値を下げる。

– 海外需要・輸出相場
– ランドクルーザー、ハイエース、プロボックス等は海外需要が強く、走行距離に寛容。

逆に国内専用・需要限定の車は距離に敏感。

25年ルールを持つ国向けに、特定年式に達したJDMスポーツが高騰する現象もある。

– CPO基準と保証コスト
– ディーラーは認定中古車に回す基準(年式・距離・修復歴)を満たす個体を欲しがる一方、外れる車はオークション卸し想定で安めに査定する。

保証付与コストやクレームリスクも下取り価格に転嫁される。

実務での使い分けと売却タイミング

– どちらに売るべきか
– 新車を買う、CPO対象になり得る高年式・低走行・無修復の人気グレード→ディーラーでも悪くない提示が出ることがある。

総支払額で比較。

– 人気車・輸出強い車・相場上昇局面→買取店の競合入札が有利。

– 事故歴・キズ多め・重整備近い→どちらもオークション前提になり差は縮む。

複数見積りで妥当相場を把握。

– 価格を高めるコツ
– 車検直後は整備投資の回収が難しい。

重整備や大きなタイヤ交換を控えているなら、その前に売るほうが総合的に得なことが多い。

– マット・取説・記録簿・スペアキー・純正パーツを揃える。

簡易内外装クリーニングで印象加点。

– モデルチェンジの直前よりも発表直後~在庫潤沢期は旧型相場が下がりやすいので、動向をチェック。

– 走行距離は売却直前に無用に伸ばさない(例えば長距離旅行は売却後の代車・レンタで代替)。

よく聞かれる個別論点

– 色・グレード・装備
– 白/黒/パールが強く、特にミニバン・SUVで顕著。

サンルーフ、ACC、バックカメラ、先進ライトはプラス。

社外改造は評価が割れるが、純正戻し可なら戻して査定が無難。

– 修復歴・評価点
– 骨格交換・修復歴は相場を大きく下げる。

外装小傷はオークションで簡易補修前提のため、無理に高額板金するより現状渡しで価格交渉のほうがよいことが多い。

– 走行距離の「壁」
– 5万km、7万km、10万kmは買い手の検索フィルタ・心理で段差が生じやすい。

直前での売却は一定の合理性がある。

最後に
– 年式と走行距離の効き方は「車種・用途・販路」により係数が変わるのが本質です。

ディーラー下取りは総支払額と手間の少なさ、買取店は相場即応と競争原理が強み。

人気車・輸出車・高年式は買取店が有利なことが多く、総合最適は「新車見積り+下取り提示」と「複数買取査定」を同日に取り、同条件で横並び比較するのが王道です。

根拠はオークション相場の統計的な動き、残価モデル、税制・装備要件、海外需要で裏打ちされていますが、足元の市況は週単位で変動します。

実車の状態と旬の相場を押さえたうえで意思決定するのが最もリターンが高くなります。

高く売るにはどこに出し、いつ・どう動くべきか?

結論の要点
– 下取りは「新車販売の一部としての値引き調整」、買取店は「業者オークション相場や自社小売に基づく仕入れ」。

一般に競争をかけやすい買取店の方が高くなりやすいが、条件次第でディーラーが逆転するケースもある。

– 走行距離は一定の“節目”で評価が階段状に落ちやすい。

特に3万km、5万km、7万km、10万kmが分かれ目。

節目前に動くのが基本。

– 高く売る動き方は「短期・同時アポによる一斉査定」「減額なし条件の明文化」「車検は通さず、整備記録・内外装の清潔感で勝負」「在庫が薄くなる需要期(1~3月、9月前後)を狙う」が鉄則。

ディーラー下取りと買取店の相場差の考え方

– ディーラー下取りの構造
– 新車販売利益・販売台数目標・メーカー補助金と一体で最終値引きを調整。

下取り価格は新車の値引き枠と合わせて最適化されやすい。

– 下取り車は系列の認定中古に回せる個体(低走行・無事故・点検記録が純正ディーラーで揃う・人気色)だと強く出やすい。

逆に合わなければ業者オークションに出すため、査定は控えめになりがち。

– 買取店の構造
– 基本は「オークションの想定落札価格 − 諸費用 − 自社利益 = 仕入上限」。

または自社小売(店頭販売)や輸出ルートが強い会社は、オークション経由より高い上限が出せる。

– 同時査定で競争が働くため、上限近くまで上がる余地がある。

– 典型的な差
– 傾向として買取店が5~15%ほど有利になることは珍しくない。

一方で「同一ブランドのディーラー認定に欲しい条件の良い個体」や「新車側の決算追い込みで下取りを上積み」する局面ではディーラーが最も高くなることもある。

– 根拠
– 業界では業者AA(オークション)相場が基準。

買取店はAA相場から逆算、ディーラーは新車粗利と販売施策を加味して総合最適化するビジネスモデルだから。

走行距離が価格に与える影響

– 距離は「連続的に減点」+「節目で大きく落ちる」の二層構造。

– 節目の代表 3万km、5万km、7万km、10万km(輸入車は5万km・7万kmの影響が大きめ、商用・トヨタ系耐久モデルは10万kmの影響が相対的に小さめ)。

– 同一車種でも、価格帯・需要・耐久性イメージで距離の許容度が違う。

例)ランクル、ハイエース、プリウスなどは高距離でも輸出・業務需要が強い。

– 1,000kmあたりの影響感度(目安)
– コンパクト/軽 数千円~約1万円
– ミニバン/セダン/ SUV 5千~1.5万円
– 輸入車高級セグメント 1万円以上も
– あくまで目安で、節目をまたぐと一気に数万円~十万円単位の差が出ることがある。

– 根拠
– 業者オークションの相場表は距離帯で価格帯が区切られ、落札分布も節目で段差が生じるのが一般的。

購入者心理(保証残・消耗品の交換時期)も節目を意識して入札が変わる。

いつ売るべきか(タイミング)

– 年間の需要期
– 1~3月 新生活・決算期で在庫確保ニーズが強く、相場が締まりやすい。

– 9~10月 中間決算やボーナス商戦前後で相場が堅調になりやすい。

– モデルチェンジの前後
– フルモデルチェンジ正式発表~発売後に旧型が崩れることが多い。

噂やティザーの段階で下がり始めることも。

逆に人気が読めない新型の直前、旧型の需要が一時的に締まる例もあるが、基本は「発表前に売却」が安全。

– 車検・税金
– 車検を通してから売るのは多くの場合、費用倒れ(整備費>査定上昇額)。

残期間が長ければ多少の上乗せはあるが、通す目的での投資は非推奨。

– 普通車は抹消で自動車税の月割還付があるため、月末を跨がない引渡しが有利。

軽自動車は原則月割還付がないためタイミング効果は限定的。

– 走行距離の節目前
– 例 49,000kmで売る方が51,000kmより有利。

日々の通勤で節目を跨ぎそうなら、先に売却を決める判断がリターンに直結。

どこに出すべきか(チャネルの選び分け)

– ディーラー下取り
– 向くケース 同一ブランドで認定中古に適した条件(低走行・禁煙・純正装備・点検記録簿完備)、新車が決算で台数追い込み、他店見積提示で上積みが期待できる。

– 強み 手続きが簡単、新車納車までの代車対応などがスムーズ。

– 弱み 競争が働きにくく、相場の上限に届きにくい。

– 買取専門店(複数社同時査定)
– 向くケース 相場上限を狙いたい、流通量が多い国産大衆車、輸出需要車(SUV/ミニバン/ハイブリッド/商用)など。

– 強み 競争でMAX近くまで出やすい、現金化が早い。

– 注意 引取後の減額精査条項、キャンセル規定に要注意。

– CtoC/委託販売・オークション代行
– 向くケース 希少グレード・カスタム・低走行で小売値を狙える、時間と手間を許容できる。

– 強み 中間マージンを圧縮しやすい。

– 弱み 売却まで時間、トラブル・保証対応のリスク。

高く売るための実践ステップ

– 事前準備
– 点検記録簿、取扱説明書、スペアキー、純正パーツ(ホイール・足回り・マフラー等)を揃える。

記録が揃う車は入札者が増え、上値が出やすい。

– 内外装を丁寧に清掃。

タバコ臭・ペット臭は大幅減点要因。

内装クリーニング(プロ仕上げ)に数千~1万円台を投じる費用対効果は高い。

– 小傷は簡易研磨・タッチアップ程度。

板金塗装で数万円以上かかる修理は回収困難なことが多い。

– 社外パーツは評価が割れる。

純正戻し+社外品は別売りが基本。

スタッドレス等も別売りが得な場合が多い。

– スケジューリング
– 走行距離の節目前、需要期の2~3週間前から動く。

– 複数社を同一日に2~3時間枠で連続アポ。

最後の枠が一番強気を出せることが多い。

– 交渉術
– 「本日中に決めるので最終提示を名刺裏に」といった一発提示を促す。

具体的な他社額の開示は控えつつ、決断期限を明確に。

– 契約書に「現車確認済みの範囲で減額なし。

重大な隠れ瑕疵があれば協議」と明文化。

引取後の“後出し減額”リスクを抑える。

– 引渡し日と名義変更期限、支払いタイミング(原則、引渡し=支払い)を明確に。

– 新車乗換え時のコツ
– 先に買取店で実勢を把握→その価格を持ってディーラーへ「下取り増額か本体値引き上乗せ」を打診。

– ディーラーがマッチできない場合は買取店に売却し、納車までの代車や引渡し猶予を交渉。

納車遅延のリスクに備え、受け渡しは納車1~2週間前が安全。

価格が伸びやすい・落ちやすい要素

– 伸びやすい
– 人気色(白・パール・黒系)、ワンオーナー、禁煙、低走行、修復歴なし、純正ナビ/安全装備、記録簿・スペアキー完備、事故・塩害の少ない地域個体。

– 輸出強い車種(ランクル、ハイエース、プリウス、CX-5等)は高走行でも買い手がつきやすい。

– 落ちやすい
– 派手色や市場に少ない色、重改造、室内臭、喫煙痕、タイヤ溝薄、ガラス傷、内装ベタつき。

– 事故修復歴あり(骨格修正)は同条件比で大幅マイナス。

フロント事故は特に電子制御類の不安で敬遠される。

– 地域差
– 港近辺や輸出業者の多い地域は輸出向け人気車の買い取りが強い。

降雪地は下回りサビに敏感で、無塩害個体が評価されやすい。

根拠のまとめ(考え方の裏付け)

– 業者オークション相場を基準に、買取店は逆算(想定落札 − 費用 − 利益)。

ディーラーは新車粗利・販促と合わせた全体最適で下取りを提示。

これが価格差の主因。

– 距離節目で入札層が変わるため価格が“段差”を形成。

心理・保証・消耗品交換時期(タイヤ・ブレーキ・ベルト・バッテリー)などが影響。

– 年度末(1~3月)や決算期は在庫仕入れ意欲が強まり、買取価格が締まる市場慣行。

– 車検は通しても査定上昇が限定的で、費用対効果に乏しいという業界の経験則。

具体的なアクションプラン(チェックリスト)

– 走行距離の節目とモデルチェンジ情報を確認し、売却週を確定
– 車内外クリーニング、記録・備品の整理、純正戻し
– 同日2~4社の実車査定を設定(ディーラー下取り見積も含む)
– 最終提示額の一発提示を依頼、減額なし条件・支払条件を契約書に明記
– 新車乗換えならディーラーにマッチング打診、不可なら買取店で売却
– 名義変更・税金精算・自賠責/リサイクル券の扱いを確認、月末跨ぎを避ける

この手順で動けば、相場の上限に近い価格を取りにいきながら、手間とリスクを最小化できます。

最重要ポイントは「節目前・需要期に素早く」「同時査定で競争」「減額なしの契約明文化」の3点です。

【要約】
輸出需要が強い車種は国内評価より値崩れしにくく、高走行でも買取店が高値提示しやすい。ディーゼルや4WD、ハイエース、ランクル系、一部コンパクトが代表例。輸出バイヤーの販路がある店舗はオークション相場を底支えでき、国内小売中心のディーラーより上限価格を引き上げられる。結果として、同じ車でも輸出ニーズが強い時期や国で需要が高まると、買取相場が上振れし、下取りとの差が広がる傾向がある。

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